内容説明
樹木さんはじめ茶道経験の全くない人達で、お茶の映画を作る!?
作家・森下典子が映画作りのプロ集団の現場に飛びこんだ!その愛おしくも激闘の日々を綴った「日日是好日」大人気シリーズの集大成。
※この電子書籍は2021年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
67
ものすごく面白かった。「日々是好日」の原作であるエッセイの著者、森下典子さんが、自分の半生の映画化に茶道指導という役割で、茶道経験者がいない撮影現場に立ち会い、そこで初めて見て、触れ、経験し、感じたことをとてもナチュラルな表現で瑞々しく記したエッセイ。自分は「日々是好日」や続編の「好日日記」が好きで、映画も観て大変気に入っていたので、その制作過程には興味深く引き込まれた。映画の公開から時間が経過しているが、当時の事を思い出しながら、そして在りし日の樹木希林さんの想い出に浸る事ができたのも良かった。2025/01/30
ゆきち
61
単行本『青嵐の庭にすわる「日日是好日」物語』が改題された本書。映画『日日是好日』の舞台裏について書かれており、森下さんがこの映画に原作者としてだけでなく、茶道の指導にも関わっていたことや、『日日是好日』への想い、茶道に対する想いもよく伝わってきた。また、映画を撮る現場に慣れていないが故の失敗したエピソードや樹木希林さんの俳優魂の凄さについて、映画をつくる人達の本気度などを知ることができて面白かった。あとがきもとても良かった。なぜ改題したのかやそれぞれに対する森下さんの想いも伝わってきて良いあとがきだった。2025/01/08
sheemer
23
聞き読み。茶道を学んでいる人は「うんうんそうそう」と言いながら腹を抱えて笑う本。樹木希林が演じた先生は、原作の言葉を通じて茶道の真髄に迫る言葉を伝えているし、映画制作の祝祭的な混乱と、撮影シーン毎に「茶道、OKですか?」と問われたアドバイザーとしての著者の焦りも失敗も発見もが深い納得をもって伝わってくる。「知り合いの家だから好きに使って」といって親戚の実家を魔改造させ、高難度の点前を前日に真剣にさらって一発で決めたあと忘れてしまう役者・樹木希林もすごい。その他エピソード満載。ネタバレ多く映画先に必見。2025/03/06
joyjoy
17
「日日是好日」を読んだのは20年程前?面白くて、ちょうど産後の手伝いに来てくれていた母にも薦めると、やはり気に入ってくれて嬉しかったのを覚えている。映画化で話題になったとき、今頃になって映画化?と思ったのだが、本書で、映画化の話も度々流れてようやくの事だったのだと知る。何事にもふさわしいときがあるのだな。 はじめは何気なく眺めた口絵の写真も、読む途中、そして読み終えたあとでは、しみじみと見入ってしまう。お茶も、映画の世界も、見えないところへの心配り、見えないはたらきがあってよきものになるのだと知る。2024/09/17
takakomama
11
映画「日日是好日」の制作の裏話のお仕事エッセイ。BSで映画を見てから読んだので、映画のシーンが目に浮かびます。俳優さんや、舞台裏を支える人々の持ち場でのプロフェッショナルな仕事に、著者と同様に感嘆しました。「毎年毎年、同じことの繰り返しなんですけれども、こうして、同じことができるってことが、ほんと幸せなんだなあって」 私も還暦を過ぎ、身体の衰えを感じるこの頃、武田先生の言葉を実感しています。2024/05/01




