人物叢書<br> 尋尊

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人物叢書
尋尊

  • 著者名:安田次郎
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 吉川弘文館(2024/02発売)
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  • ISBN:9784642053044

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内容説明

室町時代中期の僧侶。摂関家一条兼良の子として生まれ、幼いうちに興福寺大乗院に入室、のち門主となる。筆まめな性格で、『大乗院寺社雑事記』などの詳細な史料を書き残し、応仁・文明の乱や明応の政変の動向のほか、当時の社会・経済・文化を現代に伝える。時代の転換期に門跡の舵を取り、財政を維持して次の世代に繋ぐべく尽力した生涯を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

12
南都の中世社会や、興福寺・春日社などの寺院社会の研究で知られる著者が、日本中世史で最も著名な日記『大乗院寺社雑事記』の記主の評伝を手掛けた。これまでにも、鈴木良一氏の研究はあつたが、尋尊の立場から都合よく書かれた由緒や論理に搦め捕られる危険性にも注意を促すなど、『雑事記』の読み方の入門書としても示唆に富む。尋尊からみた京都の生家・一条家など公家社会の見へ方も興味深い。2022/10/18

フランソワーズ

9
山城国一揆に際し、「下極上のいたりなり」と日記にしたためたことで有名な興福寺大乗院門跡尋尊の評伝。興福寺内だけでなく、高僧であるから時々の政治にも関与する姿はおおよそ俗人のそれと変わらない。でもこうして日記を残してくれたおかげで、中世の実像が詳らかになった。2023/04/23

tororin

4
中世奈良研究の第一人者安田次郎氏による、『大乗院寺社雑事記』の記主・大乗院門跡の尋尊の伝記。雑事記や15世紀後半の大和や畿内の情勢を理解するために手助けとなる書で、戦国期の始まりの一端を知ることができる。また興福寺における法会や儀式、大乗院の経営について、わかりやすく解説されており、中世後期奈良の入門書としても使える。同じシリーズの酒井紀美氏の『経覚』も併読するとなおよい。2021/10/16

Go Extreme

3
一条若君:父母、兄弟姉妹 興福寺と大乗院 経覚の失脚 入室と院務 若年の門主 興福寺別当:維摩会講師 別当就任 「康正の鉾楯」 別当退任 門跡の経営:田楽頭役 寺務御代官 二条若君 将軍義政 応仁・文明の乱:尋尊が見た大乱 一条家の人びと 尋尊の戦い 経覚の死、愛満との別れ 大御所時代:澄胤の登場、家栄の復権 尊誉と政覚 「御穏便にあらず 一揆と「下極上」  内憂外患:「両所として」 老少不定/明応の激動 文亀・永正 九条若君と「隠居」 一条家系図/略年譜2021/11/08

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