内容説明
本書は、著者珠玉の講演録である。
収録された講演当時のことを振り返りそれぞれ「補記」を付けている。
著者の「まあこのくらいでいいんだ」という言葉の中には、長年の臨床経験から、患者との心地よい関係も、厳しい関係も、悲惨な関係も内在化されている。いままでの臨床の「総まとめ」として著者から出てきた「心に染みる言葉たち」である。
目次
心理療法を語る―治療関係の内と外
青年期の発達課題―青年をどう理解し、どうかかわるか
心理療法の本質と実践
臨床の方法としてのケーススタディ
治療者の自己開示をめぐって
古典症例に学ぶ―ヒルダ・ドゥリトル
おわりに