ポプラ新書<br> チョコレートで読み解く世界史

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ポプラ新書
チョコレートで読み解く世界史

  • 著者名:増田ユリヤ【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • ポプラ社(2024/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591180303

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内容説明

ヨーロッパとキリスト教の歴史から、いまの世界情勢が見えてくる!王族貴族がすりつぶしたカカオを飲んでいたマヤ・アステカ文明、スペインにカカオをもたらしたコロンブスの「海洋進出」、カカオ商人に特権を与えたルイ14世、チョコレートも工場で作られるようになった産業革命――キリスト教を抜きには語れない中世ヨーロッパから近現史まで、チョコレートを切り口に歴史と宗教を学べる一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

64
たしかyoutubeで紹介されて、通院先近くの本屋さんで購入。 比較的ヨーロッパ史をがっつり紹介したチョコレート本。横文字だらけ似たような名前だらけで嫌いになる世界史。分かります!私もそれが原因でセンター試験を日本史にしたので。もう一つの世界史嫌いな理由として中世ヨーロッパのわけのわからん宗教戦争の数々。宗教がらみの弾圧迫害は今でいう陰謀論にもつながるとか。 チョコレートの発展はそんな弾圧迫害の被害者によって支えられたという側面も。ユダヤ人やクェーカー教徒がチョコレートの技術を身に着けていたというのは初耳2024/08/15

キムチ

60
新書版、世界史と銘打っているが一部だけ・・どうかするとエッセー集というテイスト。池上氏のアシスタントとして既知だった彼女の想い、好みが満載されていて、楽しい読み物。個人的にチョコレートは中南米、スペインのコンキスタドール抜きにしては語れぬ逸物と思っていた。更に本書にもあるが「薬物」とも。体調悪い時に食べると吐気感じるしシンドイ時食べるとエナジーになる。アントワネットさんは薬剤にしてクッキー的に食べていたとは驚くけど。仕事柄訪欧した各地で見聞きgetした話や品の紹介が目に愉しい。2025/12/19

よっち

43
キリスト教を抜きに語れない中世ヨーロッパから近現代史まで。カカオから作り出したチョコを切り口に歴史を学べる一冊。マヤ・アステカ文明で飲まれていたカカオをヨーロッパにもたらしたコロンブスと、世界の人々の暮らしを変えたコロンブスの交換。キリスト教を抜きには語れない中世ヨーロッパ史、スペインからフランスへチョコをもたらしたユダヤ人や王家の結婚、プロテスタントが発展させたチョコレート産業、伝統とSDGsを大事にする21世紀まで、チョコレートの発展を絡めながら世界史を読みといたなかなか興味深い一冊になっていました。2024/03/04

ta_chanko

19
マヤ・アステカの「神々の食べ物」や貨幣としてのカカオ豆が、コロンブス交換によりスペインおよびヨーロッパに伝わる。奴隷貿易で活躍したユダヤ人が製法を獲得。カトリック国スペインでの迫害を受け、ユダヤ人がフランス(バスク地方)にチョコレートを伝える。スペインでもフランスでも王侯貴族の飲み物だったが、革命により民間にも普及。またプロテスタントの普及とともにオランダでココアが、イギリスで(クエーカー教徒により)固形チョコレートが、スイスでミルクチョコレートが開発された。さらに産業革命により大量生産も可能になった。2024/04/02

ひろ

13
先日読んだチョコレートの本が非常に面白かったので、続けて手に取った。チョコレートを支点として世界史を取り扱う一冊。学生時代に世界史を掠めた程度の知識でも、丁寧な説明とやわらかな語り口で読みやすい。カカオ(チョコレート)の伝播は、当時の宗教や政治の動勢に深く関わっている。高級な嗜好品かつ薬という側面を有していたからこそだろう。中世ヨーロッパの華々しい上流階級が中心となるのがチョコレートの歴史であり、世界史=西洋史を強く感じる切り口だった。想像していたよりも純粋に世界史を取り上げる部分も多く、勉強になった。2025/02/14

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