ちくま学芸文庫<br> 増補改訂 境界の美術史 ――「美術」形成史ノート

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ちくま学芸文庫
増補改訂 境界の美術史 ――「美術」形成史ノート

  • 著者名:北澤憲昭【著者】
  • 価格 ¥1,705(本体¥1,550)
  • 筑摩書房(2024/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480511980

ファイル: /

内容説明

現在の美術を作り出した「境界」が引かれ、社会に浸透していく過程を、制度史的視点から捉えた画期的論集。近代において「美術」概念や日本画をはじめとする諸ジャンルは、いかにして形づくられ、純化へと向かっていったか。衝突や動揺を引き起こしつつも、五感の秩序における視覚の優位、工業社会の到来、固有の造型芸術への意志、これら三つが推進力となって「美術」は成立した。だが、その境界は画定し切ったわけではない。裂け目を孕みながら、未完の運動体として今もわれわれの目の前にある。『眼の神殿』と対をなす本書は、新たな作品創造と歴史記述の可能性へと読者を導く。

目次

序章 「美術」概念の形成とリアリズムの転位/I 国家と美術/「日本美術史」という枠組み/文展の創設/国家という天蓋──「美術」の明治二〇年代/美術における「日本」、日本における「美術」──国境とジャンル/II 性と国家/裸体と美術──違式違条例を軸に/美術における政治表現と性表現の限界/III 美術の境界──ジャンルの形成/「日本画」概念の形成に関する試論/「工芸」概念の成り立ち/「彫刻」ジャンルの形成/IV 制度から主体へ/工業・ナショナリズム・美術/印象と表現──日本印象主義のアポリア/終章 「分類の時代」の終わりに/初版「後記」/文庫版あとがき/解説(中嶋泉)/初出一覧/「美術」形成史関連年表/主要人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

十文字

0
前作『眼の神殿』を総論とするならば、本作は各論にあたる。前作では”美術”という概念がどのように受容されてきたかを見てきたが、本作は作品ジャンル、主に日本画、工芸、彫刻をどのように分類、つまり境界を築いてきたかを見ることになった。2024/03/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21511544
  • ご注意事項