白菊-shiragiku- 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花

個数:1
紙書籍版価格
¥1,650
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

白菊-shiragiku- 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花

  • 著者名:山崎まゆみ【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 小学館(2024/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093883764

ファイル: /

内容説明

日本一感動する花火の原点はここにあった。

「三尺玉」「ナイアガラ」そして復興祈願花火「フェニックス」……。
日本三大花火大会の一つに数えられ、毎年百万人もの観衆を集める新潟県・長岡の大花火は、見ているだけで涙を誘われる“日本一感動する花火”とも評されている。

なぜ、花火で泣けるのか? 

「涙の理由」を知るべく、著者は、半世紀以上にわたって長岡花火を打ち上げ続けてきた花火師・嘉瀬誠次(九十二歳)への取材を重ねた。その花火づくりに大きな影響を与えてきたのは「戦争」「シベリア抑留」という苛酷な経験であり、嘉瀬が亡き戦友への想いを込めてつくった花火「白菊」にこそ疑問を解く鍵があった――。

「伝説の花火師」の生涯をたどり、感動の真実に迫るノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かのこ

72
登録後再読。なぜか涙を誘う花火・長岡花火。毎年一番に打ち上げられる慰霊の花火「白菊」を生んだ伝説の花火師・嘉瀬誠次さん。 年末オフ会でご紹介しようかなと考えて、行きの新幹線の中で再読。 結果、別の作品を紹介したけれど、やはりこの本はとても素敵な作品。 なぜか泣ける花火を描くこの本自体、読んでいて、なぜかふうっと涙がこみ上げてくる瞬間が何度もある。単純な哀しみではなく、何かに圧倒される不思議な感覚。 今年読んだノンフィクションの中で、人という視点で一番印象に残るのが嘉瀬さん。あなたに出会えて良かった!2017/12/04

桜もち

52
長岡大花火大会を2002年までたった1社で取り仕切っていた伝説の花火師、嘉瀬誠次さんのノンフィクション。どうして口絵の花火の写真だけで涙がにじんでくるんだろうと思っていたが、長岡の花火を実際に見ると、なぜか涙が出る人続出の花火なんですって。見たことはないが、見てみたい。花火の花は、手向けの花。花火の火は復興への希望の火…これ、図書館の専門書の火薬コーナーにあったよ?!もっと、目立つところに置いてください!2016/07/03

かのこ

48
読書会で紹介していただいた本。 毎年8月、長岡大花火大会の最初に打ち上がる鎮魂の花火“白菊”。 雪の白さを持ち、ゆっくりと、楚々と咲くその花火を生んだ「伝説の花火師」と込められた想いを追うノンフィクション。 とてもいい本だった。「伝説の花火師」嘉瀬誠次さんがとにかく魅力的な人!懐の深い優しさと動じない強さと純朴で真摯な姿勢と…こりゃあこの人の為に!と思わせられる。読書会での紹介の通り、誠次さんの方言が文字で読んでも味があって、チャーミング。シベリアの慰労会でのエローヒンの行動に対するコメント最高(笑)2017/05/21

いちろく

46
紹介していただいた本。夏の夜空に咲く大輪の花、白菊。打ち上げられる白菊は、戦争の犠牲者への鎮魂を祈り霊前へ捧げる光の香華であるという。長岡の花火と白菊に魅せられた著者が、伝説の花火師を追う所から始まるノンフィクション。戦後直後のシベリアでの強制労働の経験が、その後の花火師の人生に大きく影響を与えた事。そして、長い時を経てシベリアでの花火大会へ至った心情には、考えさせられるモノがある。一人の花火師の思いは、今も毎年夏の長岡の夜空を彩っており、これからも語り継がれるはず。花火を愛する全ての人へ。紹介感謝!2017/05/22

3月うさぎᕱ⑅ᕱ゛

44
なぜ「長岡花火」は人々の涙を誘うのか。その理由がここにある。長岡花火の最初に上がる花火、この玉名は「白菊」。伝説の花火師・嘉瀬誠次さんが長岡大空襲によって失われた戦災殉難者のために手向けた鎮魂・慰霊の花である。「白菊」の白は、穢れのない無垢な純真の白。この雪国で暮らす者にとって最も身近な色でもある。長岡花火の原型を作り、半世紀以上に渡ってたった1社で打ち上げ続けてきたのが嘉瀬煙火工業だった。嘉瀬さんの花火への情熱は嘉瀬にしか出せない白と評価され、大きくしんなりと開く花火に人々が想いを馳せていく。2017/02/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8201837
  • ご注意事項