波打ちぎわの物を探しに

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波打ちぎわの物を探しに

  • 著者名:三品輝起【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 晶文社(2024/01発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794974020

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内容説明

気づけばいま、雑貨界が物の世界を逆に覆いかくしつつある。
ほとんどの物が、いつ雑貨屋に連れていってもはずかしくないすがた、かたち、ふるまいを身につけてしまっていて、むしろ雑貨化していない物こそがマイノリティになっているのだ。だとしたらマジョリティとしての雑貨は、もう「雑」という字を捨てて、ふつうに「物」と呼んだらいいじゃないか──本書より

物の売買を巡る状況は刻々と変化している。いままさに波にさらわれんとする物の価値をひとつずつひろいあげる珠玉のエッセイ集。本、アート、工芸、情報、音楽、おしゃれ、サブカル、聖と俗……、ゆらぎ続ける世界のはざまで生きのびる方法をケレン味のない筆致で綴る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

14
西荻窪で雑貨屋『FALL』を経営している三品さんのエッセイ集。「いまも昔も、本の虫たちの数は変わってないのかも知れないが、暇や退屈を凌ぐために、しょうがなく紙の上の活字に目を走らせていた人達は、根こそぎ消えてしまった。」この一文で判るように、ネットの世界が大きなテーマ、だが本に関しても言及され、都築響一の『TOKYO STYLE』、ミランダ・ジュライの『あなたを選んでくれたもの』、松岡正剛『フラジャイル』等は読んでたので凄く共感した。所有する(ネットor現物)とはどんな事か、又記録するとは?その意味とは2024/04/21

あきひと

4
西荻窪で雑貨屋を営む著者のエッセイ。サブスクやメルカリが社会に浸透してモノを所有しなくなってきている。タイトルへの想いは、寄せては返すインターネットの波を見極めるということか。著者の詩的で日記のような文章に、何をどう売っていくのかという心情が強く感じられる。実際、息子ファミリーが普段からメルカリを利用していると聞いて、これは不可逆的な変化なんだと理解するしかないと思った。所有したいモノは、人それぞれにあるけれど、ロングテール化しているだろうし、小売りとしてはターゲットをどこに置くか悩むだろうな。2024/03/18

tol

0
大切なものは、自分の身の回りに 触れて形を認識できるもので持っていたい。 持つだけでなくて、その物自体に 色々な感情を預けているから 所有することを選ぶんだと思います。2024/02/24

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