講談社現代新書<br> 日本哲学入門

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講談社現代新書
日本哲学入門

  • 著者名:藤田正勝【著】
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  • 講談社(2024/01発売)
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  • ISBN:9784065348406

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内容説明

西洋哲学と出会って150年、日本の哲学者たちは何を考え、何を目指してきたのか。日本哲学のオリジナリティに迫る、第一人者による入門書の決定版!

【哲学を知るための10講】
第1講「日本の哲学」とは/第2講 哲学の受容第/3講 経験/第4講 言葉/第5講 自己と他者/第6講 身体/第7講 社会・国家・歴史/第8講 自然/第9講 美/第10講 生と死

【本書のおもな内容】
・日本最初の哲学講義はいつ行われた?
・「哲学」という呼び名はこうして生まれた
・西田幾多郎の「純粋経験」を知る
・経験と言葉のあいだにあるもの
・言葉の創造性を考える
・人間の生のはかなさと死に迫る
・心によって生かされた身体とは
・田辺元が生み出した「種の理論」
・「自然」という言葉の歴史
・和辻哲郎の「風土論」
・美とは何か、芸術とは何か
・移ろうものと移ろわぬもの
・光の世界と闇の世界

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

62
著者の藤田先生には、講演会の折にお目にかかったことがあり、西田哲学の要諦を諄々と説かれる内容に好印象を抱く。本書でも、その印象そのままに、明治以降の日本哲学のあり様を、生と死、言葉、経験、身体…等のテーマとそこに関わった哲学者の思想と言葉を解り易く記される。おわりに、の中の、日本の哲学は物事を「動性」において捉えようとしているとの指摘、また科学技術が直面している課題は、西洋と東洋、それぞれが伝統的な価値観を持つ中で、両者の対話がその克服に繋がる、という言葉が強く心に残った。日本哲学の学びを続けていきたい。2024/01/31

Ex libris 毒餃子

18
良本。テーマごとに日本でどのような思想が醸成されていったがコンパクトにまとまっている。まとまり方も的を得るところが多いように感じた。三木清と和辻哲郎に再チャレンジしよう。田辺も積読を崩そう!2024/03/02

N島

17
明治に生まれた日本人哲学者の軌跡を追いながら、彼らが時代に与えた影響などをまとめた日本人哲学史。思想そのものへの言及は控え目にしながら、あくまで日本人哲学の特殊性とそれらが培われた背景に焦点をあてたものになっています。何となく思ったのは、日本人が感じる哲学のイメージって、彼らが作ったのでは?ということでして、それを思うと少し複雑な気分になってしまいます。2024/07/14

coldsurgeon

12
難解だった。哲学は、学問としては普遍的なものかもしれないが、言葉で語り表現する以上は、日本語という縛りを受けるために、日本の哲学を語るために、表題の表現をとる。明治以降に取り入れられた新しい学問という形で、二歩における哲学史を述べたものだ。私たちは自己を直視することを避けている。だから人間は問いを前にして立つ存在であることを意識しないといけないのだろう。何かを知るために求められるのは、思い込みや偏った見方を排除し、物を物としてみることである。さらに事柄は単なるモノとしてではなく、むしろコトとして捉えるべき2025/01/31

みのくま

11
西周はphilosophyを哲学と訳したが中江兆民は理学と訳した。理学は宋学の別称であり西は混同を避ける意味で哲学と訳したのだが、中江は共通点を強調する意味で理学を使った。この事は思想的にかなり重要な意味がある。全く違う「文明」を受け入れる時に全くの他者として受容するのか、それとも共通点を見出しつつ受容するのか。現代では西の訳語が使われている事から鑑みるに西の思想が勝ったのだろう。しかしそれは本当に日本にとって良かったのか。西洋を全くの他者として受容してしまった弊害が現代に至るまで尾を引いている様に感じる2024/10/04

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