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内容説明
西洋哲学と出会って150年、日本の哲学者たちは何を考え、何を目指してきたのか。日本哲学のオリジナリティに迫る、第一人者による入門書の決定版!
【哲学を知るための10講】
第1講「日本の哲学」とは/第2講 哲学の受容第/3講 経験/第4講 言葉/第5講 自己と他者/第6講 身体/第7講 社会・国家・歴史/第8講 自然/第9講 美/第10講 生と死
【本書のおもな内容】
・日本最初の哲学講義はいつ行われた?
・「哲学」という呼び名はこうして生まれた
・西田幾多郎の「純粋経験」を知る
・経験と言葉のあいだにあるもの
・言葉の創造性を考える
・人間の生のはかなさと死に迫る
・心によって生かされた身体とは
・田辺元が生み出した「種の理論」
・「自然」という言葉の歴史
・和辻哲郎の「風土論」
・美とは何か、芸術とは何か
・移ろうものと移ろわぬもの
・光の世界と闇の世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
61
著者の藤田先生には、講演会の折にお目にかかったことがあり、西田哲学の要諦を諄々と説かれる内容に好印象を抱く。本書でも、その印象そのままに、明治以降の日本哲学のあり様を、生と死、言葉、経験、身体…等のテーマとそこに関わった哲学者の思想と言葉を解り易く記される。おわりに、の中の、日本の哲学は物事を「動性」において捉えようとしているとの指摘、また科学技術が直面している課題は、西洋と東洋、それぞれが伝統的な価値観を持つ中で、両者の対話がその克服に繋がる、という言葉が強く心に残った。日本哲学の学びを続けていきたい。2024/01/31
Ex libris 毒餃子
15
良本。テーマごとに日本でどのような思想が醸成されていったがコンパクトにまとまっている。まとまり方も的を得るところが多いように感じた。三木清と和辻哲郎に再チャレンジしよう。田辺も積読を崩そう!2024/03/02
Asakura Arata
6
日本の思想の方が深いなぁ。哲学はあくまで、有史以来に限られるからなぁ。2024/03/11
彼方から
4
明治以降、日本にphilosophyがもたらされてから哲学として根付き、日本の哲学として成長してゆく様を簡潔に描いた入門書。見取り図として使いやすく、ここからいろいろな哲学者自体に触れていけばいいのではないか。2024/03/13
侘び寂び侘助
4
日本独自の哲学はあるのだが、どのような思索を深めて、どのように歴史を重ねてきたのかが、前々から気になっており購入した。まだまだ知らない事が多いけれども、順次先達の本を読んでいきたいと思う。2024/02/20