講談社現代新書<br> 世界は経営でできている

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講談社現代新書
世界は経営でできている

  • 著者名:岩尾俊兵【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 特価 ¥467(本体¥425)
  • 講談社(2024/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784065346440

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内容説明

なぜ組織の上層部ほど無能だらけになるのか?
張り紙が増えると事故も増える理由とは?
飲み残しを置き忘れる夫は経営が下手?

仕事から家庭、恋愛、勉強、老後、科学、歴史まで、
人生がうまくいかないのには理由があった!
人生に不可欠であり、一見経営と無関係なことに経営を見出すことで、世界の見方がガラリと変わる!
東大初の経営学博士が明かす「一生モノの思考法」

【本書の主張】
1 本当は誰もが人生を経営しているのにそれに気付く人は少ない。
2 誤った経営概念によって人生に不条理と不合理がもたらされ続けている。
3 誰もが本来の経営概念に立ち返らないと個人も社会も豊かになれない。

「結論を先取りすれば、本来の経営は『価値創造(=他者と自分を同時に幸せにすること)という究極の目的に向かい、中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し、究極の目的の実現を妨げる対立を解消して、豊かな共同体を創り上げること』だ。
この経営概念の下では誰もが人生を経営する当事者となる。
幸せを求めない人間も、生まれてから死ぬまで一切他者と関わらない人間も存在しないからだ。他者から何かを奪って自分だけが幸せになることも、自分を疲弊させながら他者のために生きるのも、どちらも間違いである。『倫』理的な間違いではなく『論』理的な間違いだ」――「はじめに:日常は経営でできている」より

目次

はじめに:日常は経営でできている
1 貧乏はは経営でできている
2 家庭は経営でできている
3 恋愛は経営でできている
4 勉強は経営でできている
5 虚栄は経営でできている
6 心労は経営でできている
7 就活は経営でできている
8 仕事は経営でできている
9 憤怒は経営でできている
10 健康は経営でできている
11 孤独は経営でできている
12 老後は経営でできている
13 芸術は経営でできている
14 科学は経営でできている
15 歴史は経営でできている
おわりに:人生は経営でできている
謝辞:本書は他力でできている
タイトルはパロディでできている

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

belalugosi6997改めベラ・ルゴシ

174
「日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか」に比べたらPOPで優しい語り口調、例えも判り易い。「経営」の定義とは=マネジメントと答えるだろう。ところが著書は違う!前半では、経営=失敗。中盤では、=喜劇系失敗談。終盤にして初めて、=マネジメント。特筆すべきは「喜劇系失敗談」、良かれと想いの手助けが最悪の事態を巻き起こす、所謂「パラドクス」に陥る。まるで佐藤健志氏の著書を読んでいるようで痛快無比であった。例えば、恋愛で猛アピールすれば「ナルシスト、ウザイ」と煙たがられる。自分自身を戒めるためにもお薦めしたい。2025/01/04

Tenouji

174
ゼロサムゲームではなく、Win-Win的「経営」の視点から、日常的なLose-Loseの悲哀あふれる状況をエッセイ的に綴った内容。しかしながら「経営」ができる人材は少ないので、椅子取りゲームな「競争」の特効薬には難しい、といったところか。2024/02/15

Kanonlicht

155
仕事はもちろん、家庭や恋愛、就活、勉強、健康、各種学問にいたるまで、人間の営みをすべて経営の観点で解説する。端的にいうと、手段ばかりを追い求め目的を見失うと何事もうまくいかないということ。至極当然のことを言っているけれど、具体例とシニカルな語り口で楽しんで読めた。最後に著者が言っているように、確かに現代社会は意味のない奪い合いが多すぎる。どうなりたいのか、そのために本当に必要なことは何かを常に自分に問い続けていきたい。でもそれって結構難しい。2024/05/27

mukimi

127
経営とは、価値創造という究極の目標のために中間目標と手段の本質・意義・有効性を問い直し障壁を取り除くもの。価値は有限だと思うから手段に振り回され非効率な感情に絡め取られる。虚勢に精を出すほどに劣等感を育てたり。しかしその矛盾に気づき「他者は奪い合いの相手ではなく価値の創り合いの仲間である」という本質を見極め動けば世界は変わる。あらゆるものは創造できるという視点を持とう。経営視点からみて非効率で些細なことに拘泥している我々を叱咤激励してくれる本。巻末を開き筆者が自分と同い年であったことに気付き鳥肌。2024/07/21

こも 旧柏バカ一代

125
自己啓発の域を超えて、私たちの生活を豊かにする経営の原則を具体的に提供している。それは、競争ではなく協働に重点を置いた持続可能な社会を築くための指針となるだろう。『世界は経営でできている』は、経営学者岩尾俊兵氏による独特の視点で書かれた書籍である。この本は、日常生活のあらゆる場面が経営の原則によって成り立っていることを解説している。2024/05/08

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