色の秘めたる歴史 75色の物語

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色の秘めたる歴史 75色の物語

  • ISBN:9784756256959

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内容説明

欧米のベストセラーで読む、色が変えた歴史の物語

フェルメールの贋作を露見させたコバルト・ブルー、パンクの同義語になった蛍光ピンク、軍事戦略を変えたカーキ、多様性にともない色域の幅を広げたヌード・カラー……。本書は、アートやファッション、流行色などの文化史から、化学や政治的なトピックまで幅広く取り上げ、欧米でベストセラーとなり、20言語で翻訳された色彩エッセイです。
待望の日本語版は、豊富な図版を加えた特別編集で、より読みやすくなっています。

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

著:カシア・セントクレア
著者プロフィール:作家(イギリスの40歳以下のベストセラー歴史作家の1人)、エッセイスト。『エコノミスト』誌「著書と芸術」部門の元編集アシスタント。本書のもととなった『エル・デコレーション』誌のコラムをはじめ、多数のファッションやインテリア雑誌で色彩関連の連載を持ち、欧米のさまざまな美術館で講演を行う。

訳:木村高子
訳者プロフィール:英語・仏語翻訳家。フランス・ストラスブール大学歴史学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科史学(考古学)専攻修士課程修了。スロヴェニア在住。訳書に『科学でアートを見てみたら』(原書房)、『色――世界の染料・顔料・画材』(共訳、マール社)、『グランゼコールの教科書』(共訳、プレジデント社)ほか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

74
色に関して、75色を取り上げそれぞれについてその顔料の成り立ちや使われてきた歴史を様々な図版と共に論じていく。ここに挙げられている色では馴染みのものもあれば、初めて知ったようなものもある。それにしても色ごとにこんな歴史があったとは実に面白い。いやいや、ヌード(肌色)という色の人種差別的な意味合いや、ミイラという茶系の色がミイラから顔料を作っていたということを知ると、面白いだけでは済まされない。これから色を見るときの目線も変わってきそうだ。2023/12/05

Eimo OmO

0
近代以前の世界において、生地を鮮やかで美しい色に染めるためには膨大な資源と時間を必要とした。その結果、色は権力や権威の象徴となっていた。絵の具も同様に貴重であり、かつては極めて毒性の高い鉛やカドミウム、ヒ素といった原料を利用したり、化学反応により台無しになる恐れがある素材を利用せざるを得なかった。こうした色の歴史を知ったことで、新たな視点で絵画を鑑賞する楽しみが広がったように思う。2024/01/06

kaz

0
75色の由来や意味、影響や変遷などを、興味深いエピソードや事実を交えて説明。色彩は、アートやファッションだけでなく、科学や政治、宗教や社会など、人類の歴史や文化に深く関わっている。図書館の内容紹介は『フェルメールの贋作を露見させたコバルト・ブルー、パンクの同義語になった蛍光ピンク、軍事戦略を変えたカーキ…。アートやファッション、流行色などの文化史から、化学や政治的なトピックまで幅広く取り上げた色彩エッセイ』。 2023/12/09

めーちゃん

0
開いたページが美しい2023/12/08

木村あきら

0
①色はスペクトルのうちはじかれた色。色は存在するのか。という歴史も長らくあった。光線を全て集めると白になり、色を全てあつめると黒になる ②白はその存在の難しさが精錬、高貴な印象を持つ。黒は死の象徴でもある。互いに高貴でありつつも、対比されることもあった ③色の歴史、文化、科学的背景でここまで論じられるのも面白い。2023/11/28

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