光文社新書<br> 「生命の40億年」に何が起きたのか~生物・ゲノム・ヒトの謎を解く旅~

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光文社新書
「生命の40億年」に何が起きたのか~生物・ゲノム・ヒトの謎を解く旅~

  • 著者名:林純一
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 光文社(2024/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334101978

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内容説明

最も古い生命の痕跡が見つかったのは今から約40億年も前の地層だ。そこから現在に至るまで、地球には様々な生物が誕生した。そして、それらはある共通の特徴を有している。「細胞」を基本単位とすることだ。これは現在の生物の定義にも使われている。しかし、「細胞」が生き物の本質なのだろうか。本書では生物学者がそんな問いへと立ち返り、今までにない生命観を構築していく。その先で見えた新たなヒトの姿とは――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

42
初期の地球で誕生した、細胞もない時代の生命が、今もヒトの細胞に生きている。そこからはるかな時をへて進化した……という意味ではなく、ゲノムの中に折りこまれているということらしい。いろんな動物・植物などマクロな大きさの生き物も、みんな古代生命が複合化されそこから進化して現在に生きている、というのは、ちょっとショックを感じる生命観ではある。ミトコンドリアは細胞内の小器官であるが、これも元は独立した生物、のみならず今でもそうなのだと。そう言われてみると共生を主軸にした生物の進化・形成過程の説が腑に落ちる。驚きだ。2024/03/31

Hiroshi

7
生物や生命、ゲノムや遺伝子等の生物学分野の基本的なキーワードの定義は時代と共に変遷してきた。現在でもこれらの定義に関係する常識が脆弱である。著者が定義を見直すことで生物学の新たな景色が広がるのを見る本。生物の定義は細胞を基本単位にしているが、著者は生命を自己複製する核酸を持つものとする。細胞を基本単位にする細菌・古細菌の原核生物と真核生物と、自己複製する核酸だけの生命のウィルス、プラスミド(染色体DNAとは別のDNA)、ウイロイド(1本鎖環状RNAのみからなる植物病原体)、レトロポゾン、テロメアが生命だ。2024/02/23

女神の巡礼者

3
最新の遺伝子研究の成果から、生命の歴史を説き起こしていますが、生命の起源は生理機能を持ったRNAにはじまるなど、著者の自説はかなりユニークだと思いました。ただ、遺伝子だけにこだわって生命に関する全てを語る姿勢には、非常に違和感を感じたのも事実です。これが世界的な研究の潮流であるなら、私が古くさいだけなのでしょうが、これ以上感想を書くのも遠慮したい気分になりました。2024/03/22

Go Extreme

2
生命の再定義 生き物とは何か:自己複製する核酸をもつ 生命と生き物・物質 自己複製する核酸の正体:ヒト・ゲノムの組成 無性生殖 生命の基本単位 遺伝子:転写領域 エピゲノム修飾・突然変異  ゲノムの表現 個体形成:細胞分化と書く細胞の能力変化 個体形成3原則 不可逆的変化   個体老化:寿命のリセット 獲得形質 子孫形成:減数分裂→多様性 子孫形成のために存在 ゲノムの創造 ヒトゲノム創造までの40億年:RNA→DNAワールド ゲノム塩基配列・生物の系統樹 放射相称→左右相称 ヒト:認知機能 設計図の余白2024/02/17

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