内容説明
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今日、欧州連合(European Union 以下、EU)は未だに幾重の危機に見舞われている。難民危機、テロの危機、イギリスのEU離脱(Brexit)などである。このような時代観は、EU研究者のコンセンサスに近いものであるが、その典型例が2016年に刊行された、北海道大学教授の遠藤乾による『欧州複合危機』であろう。今後、いかにEUは危機を乗り越えていくのか、これは決して短期的な問いではない。十年単位の危機かもしれない。そのような焦眉の問題を検討する際の一つのアプローチが、欧州自身の歴史に教訓を得ることであろう。(はしがきより)
感想・レビュー
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BLACK無糖好き
17
本書のキーワードは「ユーラフリック」、大雑把に言えばフランスのヨーロッパ統合政策とアフリカ政策のリンケージ。第四共和制後期のフランスが、当時のヨーロッパ統合の動きと、脱植民地化の流れの中で、どのような考えに基づき政策を進めたかを一次資料を元に分析。ユーラトム(欧州原子力共同体)、EFTA(欧州自由貿易連合)などの交渉における海外領土問題の扱いや冷戦との関連など、様々な思惑が絡まり合っていた事が分かる。核開発、対米自立、欧州共同市場など、ドゴール外交の土台を築いたとの評価も。2019/06/08




