内容説明
永遠の名作『ベルサイユのばら』から50年を越え、今、新たな真実の歴史が詳らかになる――。ロココの薔薇マリー・アントワネット、美貌の画家ヴィジェ=ルブラン、暗殺の天使シャルロット・コルデー……。美貌と愛によって、才気と知性によって、歴史の表舞台へと躍り出た女たちに寄り添い、その激しい人生を豊富な絵画と共に活写する。マンガでは語り尽くせなかったフランス革命の物語。(解説・鹿島茂)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rico
58
この表紙に即買いして積んでたけど、オリンピック開会式で生首抱えたアントワネット見て、読むなら今ってことで。(意味不明・・・(笑))あの革命期を生きた11人(1人は女装の男性)の人生を追いつつ池田さんが繰り返し語ったのは、この時代女性は人として認められておらず、人類史に燦然と輝く人権宣言の光も届かなかったってこと。その中であがいた女性達の多くはギロチンの露と消えたけど、次の時代への扉に手をかけたのでしょうか。「ベルばら」のオスカルが男として育てられた女性でなければならなかった意味。今更ですが腑に落ちました。2024/07/31
あっか
48
文庫新刊。ベルばら作者池田理代子さんによる、フランス革命にて陰に陽に活躍した11人の女性の人生が綴られる。やはりマリーアントワネットの章は漫画以上にドラマティックで、読みながらかなり感情が入ってしまった。ベルばらは(幕末で例えると)どちらかと言うと幕臣側視点だけど、この1冊では、ベルばらでは物語上あまり語られなかった維新志士側視点がよく分かる!池田理代子さんの、女性への想いも乗っていて読み応えがありました。2024/02/08
チューリップ
11
フランス革命の時代を生きた女性について紹介した本。革命で市民の自由を得ようとしていた人たちもそれが女性になると当たり前のように締め付けようとしているのが男性の身勝手さを感じたな。その中で自分の思うように活動したら捕まってギロチンになったり、簡単に人の生死を判断しちゃっているし結構怖い時代だよなと改めて感じた。池田さんはあとがきとかでも失礼な事言われた話を書いているし、他にも色々あったんだろうなと想像出来て、だからこそこの時代に生きた女性たちの気持ちも分かったんだろうなと思った。2024/04/12
真朝
8
知っている人もいれば知らない人もいました。 激動の血腥い時代の変動期を生きた女性達です。 一つ一つの章がそれほど長くないのも良かったです。ここから掘り下げて知りたいと思える本でした。 ベルばらからもう50年。子供の頃にアニメを観て、大人になって漫画を読んで、そこからマリー・アントワネットのことを掘り下げて知りました。2024/03/15
oanchan
5
フランス革命の頃の女性に焦点を当てた解説者。著者の歴史観が垣間見れて、とても興味深い。人権宣言といいながら、そこに女性が含まれていないことを初めて知った。市民の革命を凄いと思いつつ、その末路をみると果たして?、と感じずにはいられない。歴史って面白い。ベルばら好きなら一読の価値あり。2024/02/12
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