角川文庫<br> 警官の道

個数:1
紙書籍版価格
¥902
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
警官の道

  • ISBN:9784041140857

ファイル: /

内容説明

「力が必要だ」――母と自分を虐待し別れたろくでなしの父親に復讐するため、暴力団員を目指す聖。中華料理店でアルバイトをしながら、神戸の金坂組のバッジをもらうチャンスを狙う聖は、組に出入りするサングラスをかけた迫力十分の男に弟子入りを懇願する。だが、男は素姓はそのうちわかると言い残し闇の奥へ消えた……(「聖」)。
組織に生き、事件と隣り合わせの警官たちの生きざま。
「孤狼の血」シリーズの柚月裕子、『スワン』『爆弾』で注目の呉勝浩、「刑事犬養隼人」シリーズの中山七里など、ミステリー界を背負う注目作家たちによる、豪華警察小説アンソロジー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

99
この警察に関するアンソロジーは比較的知っている作者が多く楽しめました。中山七里さんの作品は東京オリンピックで話題になった事件から書かれたのでしょう。呉さんの作品はあまりよくわからない感じです。長浦京さんの作品は主人公がフランスにいたということでのこの分野の作品ということがよくわかりました。また最後の柚月さんの作品が一番楽しめた感じです。2024/01/23

64
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/03/post-84e047.html この中では、中山七里と柚月裕子しか知らなかったのですが、他の作家さんへの入口になるかもと思って読んでみることに。 初めて読んだ葉真中顕さんの【上級国民】がおもしろかったです。密命があるときは、地元出身の刑事を送るのはよくないかも。知られている可能性が多いから。2024/03/30

mayu

28
装丁の渋さに『おぉ…』となる。警察ものはシリーズ化しているものも多くて、読みたいけど万年積読の私は中々手が出ずなのでアンソロジーで。いやぁ、豪華だし面白いしで大満足の一冊だった。スピンオフなんだろうなと感じるものも多いけど、本作を知らなくても十分に楽しめる。展開にハラハラさせられる、葉真中顕『上級国民』リアルな描写のコロナ化のオリンピックが舞台、中山七里『許されざる者』柚月さんの『聖』も面白くて、元となっている作品を読みたくなる。この3つが好きだった。今の時代を描いた読み応えのある警察アンソロジー。2023/12/26

harupon

22
警察小説アンソロジー。特に面白かったのは2作。中山七里「許されざる者」演出家光浦伽音が殺された。彼は中学時代、級友にいじめをしていたことから犯人を割り出していく。いじめられた側は忘れないものなぁ。柚木裕子「聖」聖は中華料理店でバイトをし出前先の暴力団金沢組の組員になることを目指している。店主から休日前の夜に犬のマリを一晩預かっている。夜の公園で、聖はある男に声かけられた。金沢組に出前に行った時に見た“危ない感じ”の印象の男。良かったなぁ、この話。2024/11/27

JILLmama

21
柚月さんの聖が最高すぎる。孤狼の血のスピンオフ。人情味あふれるマル暴とヤクザに憧れる少年の話。これで長編書いてほしい!その他の作家さんも大物揃い。個人的に長浦さんのは好みではないけど、他はハズレなしでした。2024/01/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21662351
  • ご注意事項