内容説明
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読む人の世界の美しさのきっかけになりたい――。webマガジン「yom yom」掲載詩を中心に、「最果タヒ書店」のグッズ、雑誌、SNS発表作品を加えた44編を収録。詩の映画化、個展、作詞、街とのコラボレーションなど、ジャンルを超え続ける詩人が、言葉にならない思いを紡ぎ、未知の感覚を呼びさます最新詩集。 ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水色系
18
夜寝る前に少しずつ読んでた。お気に入りはこいぬ座の詩(P39)。さみしさなんて感情などなければいいのにと思う。思うが、そうであれば私の好きなあの本やあの音楽も意味をなさなくなるのかというとそれはもっと嫌だな。2024/03/13
ジュール
15
タヒさんの詩は恋情と少しだけ死の雰囲気がある。2024/07/14
石橋陽子
14
死や愛 、孤独がテーマ。さよならの意味がわからないのは季節だけで、だから戻ってこられるんです、死の意味がわからないのは花だけで、だからまた咲けるんです。季節や花が擬人化されるなんてとても新鮮。タヒさんならではの視点で綴られる詩。自分の心境にも合う詩がきっとあることでしょう。巡る季節、もうすぐ春が来る。44編もあるどの詩も色々考えを巡らして楽しめました。2024/03/02
ちぇけら
13
恋に落ちることを雷に打たれるというのなら、ぼくはいつでも雷でありたい。一瞬だけ輝いて大気のなかに光の粒子となって消えてゆく、そのときぼくはきみの恋人になって、ぼくがいない世界で生きているきみを、はじめて愛するだろう。割引券を渡すみたいな気軽さで、誰かが誰かに恋をしている。愛してるって、言うたびに枯れる夕焼けがあるのなら、ぼくを殺したいほど好きなひとに殺されたい。ぼくが死ぬ日の夕焼けは、愛を乱反射して世界を照らすだろう。ぼくにとっての孤独は愛の形だから、かつて頬をながれた涙は、花が蝶になるように、海になる。2025/01/23
おはぎ
12
装丁は言わずもがなうつくしくて、文字組も工夫が凝らされていて、読んでいて何度もうれしい溜め息が出た。愛の詩。時に心を大きく抉られた。2024/05/05