内容説明
現代のハイテクを知り尽くす半導体研究者が、自ら体験・実験して読み解く大好評の「技術史ミステリー」最新刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tatsuhito Matsuzaki
10
日米で半導体結晶などの研究に長年携わった著者が、その対極ともいえる古代世界の超技術の謎を解明する一冊。 現代と古代の超技術は、いずれも精緻な知見を有する人間が生み出したモノと考えると、時々自著の宣伝が入ることを除けば考古学の専門外である著者の謎解きにも納得させられます。 #ピラミッド #ストーンヘンジ #ギリシャ #ローマ #アンデス #アジア #今日の一冊 2024/03/05
本を読むのは寝室派
7
(佳作)読みやすく理解もしやすかった。説明写真が読んでいるページとはなれており、ページをいったり来たりしないといけない構造が残念。2024/02/18
みのくま
5
ピラミッドやストーンヘンジ、ローマン・コンクリート、メソアメリカ・アンデス文明、兵馬俑など、現代の技術を超えた古代技術は数多い。これは歴史が一直線上に進歩していない事の証左ではあるが、しかし同時に謎でもある。その謎に対して本書では古代技術は経済効率の無視によって徹底的な資本の投下とほぼ無期限の工期を実現した。その結果、千年を超える耐久性を持つ建造物を作れる程の古代技術が練り上げられていったのだ。裏を返せば現代技術は資本主義によって制約されているという事だ。現代文明は果たして千年後の世界に何か遺せるだろうか2024/09/05
乱読家 護る会支持!
5
●自重で崩壊しない重力拡散構想のピラミッド。形がシリコン結晶の正八面体に似ている。いまだに謎が解けないピラミッドの造り方。 ●精密な宇宙カレンダーのストーンヘンジ。巨石を船下に吊すことで「アルキメデスの原理」により船での運搬が可能になった。 ●超耐久力コンクリートで作られた古代ギリシャ・ローマの建築物。 ●精緻な石組みのメソアメリカ・アンデス文明。20進法による記数法を持っていた。 等、古代世界の技術を学びます。。 木と土で文明を開花させた古代日本とは違って、世界のスタンダードは「巨石」なんですね。。。2024/06/22
oooともろー
5
経済性と効率重視の現代では考えられない技術。石職人の言葉は重い。机上の空論では造れない。2024/06/07