日経ビジネス人文庫<br> 15の街道からよむ日本史

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日経ビジネス人文庫
15の街道からよむ日本史

  • 著者名:安藤優一郎【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 日経BP(2023/12発売)
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  • ISBN:9784296117437

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内容説明

「なぜ芭蕉は奥州に旅立ったのか?」
 「多くの大名が東海道より中山道を好んだ理由は?」
 日本史を紐解いていくと、道、つまり街道を舞台に歴史が生まれる場面に幾度となく遭遇する。そして、歴史が街道を作ることも少なくない。
 例えば、東海道は江戸と京都を結ぶ街道という印象が強いが、それは江戸に幕府が開かれてからのイメージに過ぎない。それまで、東海道は幕府が置かれた鎌倉と京都を結ぶ街道としての印象が強かった。しかし、徳川家康が江戸に幕府を置くことで、東海道は江戸と京都を結ぶ街道に変身する。また、我々がイメージする東海道の難所と言えば箱根峠だが、実は箱根峠を越えるルートは、もともとは東海道の本道ではなかった。本道は、足柄峠を越えるルートである足柄路だったのだ。江戸市中にも大量の火山灰が降ったという宝永の富士山の大噴火が本道を箱根路に変更させたことで、地域が変貌していく。

 「一度、廃れた熊野古道」
 「実は4つあった日光街道」
 「将軍の緊急事態を想定していた甲州街道」――
 本書は、定評ある歴史研究者が、全国の街道と我々になじみの深い歴史とを重ね合わせ、様々なエピソードと新たな発見ともに綴る歴史ノンフィクションである。

目次

1 松尾芭蕉は奥州街道で見た名所旧跡に何を思ったのか
2 日光街道は四つあった
3 鎌倉街道は常に「いざ鎌倉」への道だった 
4 富士山の噴火で東海道のルートは変更された
5 参勤交代では東海道よりも人気があった中山道
6 甲州街道最大の宿場内藤新宿はなぜ復活したのか
7 なぜ上杉謙信は北国街道を整備したのか
8 街道輸送の主力だった馬が街道名になった中馬街道
9 京都への道(京の七口)は明治維新の狼煙が上がった道でもあった
10 伊勢参宮街道からやってきたお伊勢参りはどんなもてなしを受けたのか
11 上皇や貴族は熊野古道をどのように旅したのか
12 なぜ西国街道は五街道にまさるとも劣らず賑わったのか
13 お遍路道はどのようにして生まれたのか
14 オランダ商館長一行は長崎街道で何を見たのか
15 武士の旅日記に国内の主要街道はどう書かれていたのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
歴史と街道を融合させた面白い作品であると感じました。奥の細道の松尾芭蕉の話から始まり、武士の旅日記に出てきた街道ということで15の観点から説明されています。特に今まで知らなかった「中馬街道」というのがあり馬が中心の街道があったことなどがよくわかりました。熊野古道というのも昔から上皇や貴族が旅したということで大変であっただろうことが感じられました。2024/03/09

Kaz

14
旧街道の歩き旅は趣味の1つ。新幹線や飛行機の移動では決して見えてこないものに出会え触れあえるのは、何物にも代えがたい魅力。メジャーな五街道のほかにも、伊勢街道、西国街道、長崎街道、四国八十八か所お遍路道などは五街道以上に魅力ある側面を持つ。残りの人生がどれくらいあるかは不明だが何としても歩いて見せる。2024/02/11

ちび太

2
昔、東海道を9日間、神奈川宿から吉田宿まで歩いた。街道を歩くと歴史に触れられる。また街道を歩いてみたいと思える一冊。それにしても伊勢信仰に待つわる話は何度読んでもインパクトがある。2023/12/22

pigebs1

1
地図とセットだといいかなという本。本にある地図はかなり大雑把で…。深く知る、というより幅広く知識を得るような本かな。2024/03/26

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