内容説明
「安全神話」に加担した政・官・業・学 そしてマスコミの大罪!
原発を続けるということは、
事故が起きる可能性を抱え続けることを意味する。
福島第一原発では、その影響の大きさを私たちは思い知った。
事故をひとたび起こせば取り返しのない事態を招くにもかかわらず、
原発はなぜこうも優先されるのか。
その理由を解き明かすには、歴史を俯瞰し、考えてみなければならない。
原子力ムラの実態とエネルギー政策の構造的問題を衝く!
官・政・業・学・メディアはいかにして「原発安全神話」を作ってきたのか? 原発取材をライフワークとしてきた記者の集大成の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
74
本物のジャーナリストらしい仕事。3.11から12年、現政権が原発推進に大きく舵を切る中、1F事故によって生活を破壊された人たちへの丹念な取材と、原子力ムラの現状を関係者へのインタビューで構成する。この両者への取材が1冊の本に併記されていることは実は極めて重要と思う。石破茂、河野太郎、小泉純一郎へのインタビューが非常に興味深い内容で、この部分だけでも本書は読む価値がある。責任をとらない東電もさることながら、帯にあるとおり著者自身が所属する新聞を含むマスコミの果たしてきた役割をえぐり出している。良書だ。2023/12/10
読特
65
被災自治体の避難者と与野党の政治家。原子力安全委員に差し止め訴訟原告の住職。危険を警告した地震学者。脱検発に舵を切ったドイツの倫理委員。取材先は多岐にわたる。…何故原発は止められないのか。止めようとしたその瞬間、多くの難題に行き当たる。上場している電力会社の経営、補助金で潤った立地自治体での生活。溜まってしまった放射性廃棄物の処理。なるに任せればよい。核燃料サイクルも可能なことにしておけばよい。「今だけ、金だけ、自分だけ」。…高騰する電気代。再稼働容認が増えている。それが仕組まれていることだと気付かずに。2024/01/10
竹園和明
50
原発の脆さを訴え稼働の再考を求める動きに、あの手この手で圧力をかけながら原発事業を推進する電力会社のやり方がとにかく汚い。公益性を無視し、政・官・業・学に加えマスコミまでも抱き込み利益追求にひた走り、都合よい宣伝を流して国民を洗脳する手法は卑劣だ。本作は著者が多方面に入念な取材を重ね書き上げた渾身のルポ。原発は必要なものと思い込まされている輩は多いが、“要/不要論”ではなく、原発に依存する策がいかに詭弁の上に成り立ち、いかに危険かが事細かにわかる本作。他のエネルギー政策の早急な必要性が自ずとわかるはずだ。2024/01/21
たまきら
49
原発推進派で新聞記者だった父親との苦く長い、感情的になってしまう原発議論を思いだす。彼の捨て台詞はいつも「じゃあお前は電気を使わないのか」で、私の捨て台詞は「本当の愛国者は自然災害の多い国に原発をつくらない」だった。福島に立ち入り禁止地域ができた後、父との議論は封印された。そして、みんな本当はわかっている。止められないけれど。この国は沈下を続ける。前例を変えないという因習を胸に抱え、化石化する。この著者の勇気と誠実さに敬意を表する。私は彼女の側に立っている。けれども、止められないことを私たちは知っている。2024/08/07
やいっち
45
日本の原発政策の惨状を怒りを以て告発する。福島原発事故の悲惨は今もこれからも続く。劣化した日本のマスコミ。テレビも新聞も情けない限り。一読はしたほうがいい。2024/04/16
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