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内容説明
紫式部の人物像や交友関係を「日記」や「歌集」から描く。また、宮廷での女房の役割や生活、「物語を書くこと」の意味にも言及する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
128
大河ドラマ『光る君へ』では冒頭から、入内した女御が足を引っ張りあう光景を描いていた。平安貴族にとって娘が宮廷で営むサロンは重要な政治基盤であり、帝の寵愛を受けて男御子を生み、その子が皇位につくことが自らと家の繁栄に直結する狭い世界の争いは凄まじい。サロンの価値を高めるために優秀な女房は不可欠であり、宮中の女が争って読む『源氏物語』を書いていた紫式部は絶好の人材だった。式部を得た道長は宮中での政治闘争に勝利した一方、式部が道長の後援で自作を広めたしたたかな側面を見る。誰もが成功のため懸命な姿が浮かび上がる。2024/01/13
宇宙猫
15
★★★★ 「紫式部日記」「紫式部集」「源氏物語」を中心に、他の日記や記録なども用いて紫式部や女房がどういう存在だったかを分かりやすく解説している。文章の端々に込められた思いは、解説してもらわないとなかなか分からないので面白かった。押しつけがましくない文章にも好感が持てる。2024/10/26
chietaro
8
やっかみを受けないように紫式部なりに一歩引いている姿は、現代社会と変わらない生き方かもしれません。男性貴族が源氏物語を用いた和歌を作ることに、宮中での流行を感じました。菅原孝標女が聖地巡礼で平等院に行ったことを読んで、私も過去に石山寺に行ったことを思い出しました。宮中に入って女房として働くことの意味について、初めて知ることも多く考えさせられました。2024/01/10
kikori_14
6
大河ドラマ『光る君へ』の理解を深めるために読了。①紫式部の生涯、②宮仕え女房の生活、③『紫式部日記』から藤原道長と中宮彰子について、④『源氏物語』について、当時の宮中の雰囲気と紫式部個人について知ることができました。でも紫式部は勿論のこと、宮中の運営に欠かせなかった女房達の記録は残っているようで限定的であることがわかりました。例えば紫式部の本名とかわからないことも多くて、それ故に興味や解釈が膨らんでいくのだと思いました。2024/05/05
みかん
6
藤原公任の若紫への言及から始まる匿名性の高かった物語と源氏物語との比較と、彰子サロンの宣伝役としての式部の役割など、興味深く読んだ。そして物語が紡がれる原動力の支えになったであろう女性読者の心に触れるのは心地よい。2024/01/03
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