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内容説明
過剰な物語(ナラティブ)が長期停滞の根本原因だ。「地価を下げることこそ正しい」「高齢者は弱者、皆で助けよう」「日本はものづくり国家、額に汗して働け」――反対しづらい「正義」の言説がいきすぎた対応を生んだり、イノベーションや活力の芽を摘むことで、経済をいかに歪めてきたか。人々の心をつかみ、世の中を動かす「正義」のナラティブ(物語)から読み解く日本経済論。
目次
「正義」のバブル1 「地価を下げることこそ正しい」
「正義」のバブル2 「銀行救済に税金投入はけしからん」
「正義」のバブル3 「日本はものづくり国家、額に汗して働け」
「正義」のバブル4 「弱い中小企業はみな救うべきだ」
「正義」のバブル5 「堕落した官僚は懲らしめろ」
「正義」のバブル6 「金融政策はあらゆる手段を」
「正義」のバブル7 「高齢者は弱者、皆で助けよう」
「正義」のバブル8 「人口減少は国家的危機」
「正義」のバブル9 「拙速な改革は避けよ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
11
国民感情や声を「正義」として、その声に従った政策を取ってきた結果、必ずしも日本経済は上手くいっていないことを語る内容。弱者を救うという正義、正論には反発しづらいが、それがデジタル化などのイノベーションを阻害してきた、といわれる。今となっては、と差し引いて読む必要があるかな。2024/04/22
Kooya
1
世間でよく喧伝された主張を「正義」と見做しながら平成以降の日本経済を振り返った本。著者は日経新聞論説委員長であり、考え等は日経新聞でよく見かけるもの(例:改革を通じて生産性を上げるべきだ)であるため、特段目新しさは感じなかった。2023/12/31
mm71
0
バブルつぶしに、起業家たたき、中小企業保護、官僚たたき、高齢者は弱者。行き過ぎた正義は本当に困りもの。日経論説委員が過去の日経記事も含めて振り返っているのが面白い。2024/03/12
暇さえあれば
0
正義とは厄介なものだ。 複数の正義が対立することも、なにかに反対するための正義もある。2024/02/27