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内容説明
日本経済は深刻な病に冒されている。
世界各国が目覚ましく成長する中で、日本は停滞し、賃金は30年以上にわたって上昇していない。
最近では、海外でのインフレが輸入されて、日本の物価を著しく上昇させている。
それにもかかわらず、政策当局は、これらの問題に正面から取り組もうとしない。
日本はこのまま衰退の一途をたどるのか?
本書では、日本が没落した根因を検証し、日本が再興する方法を考える。
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
12
日本経済の過去から現在、未来を論じていく内容。製造業からテクノロジーへと変化した世界の産業構造に日本だけが乗り遅れたせいで、企業の新陳代謝が進まず今もなお補助金がなければ生きられない。効率が悪いせいで、付加価値が上がらず賃金が上がらない。金利を正常化できず円安は続く。どこで転換を迎えるのか……2024/01/25
newman
10
うんうんと納得しながら読みました。アメリカでインフレが進行しているのに日本の円安が止まらない。それって確かに無策だとしか思えなかったが、非難するだけでなくなぜ円安を止めるために金利を上げることができないのか分析して欲しかった。 少し著者のほかの本も読んでみたいと思った。2024/06/16
jjm
8
デジタル化の遅れが日本経済低迷の最大の理由、そしてそれは日本の組織の在り方に原因あり、法人税・消費税増税は必要、MMTは誤り、ビザ不要の「デジタル移民」や生成AIへの対応が必要、日本経済再生の第一歩は、国民の自覚(徹底的な議論)と説く。金利上昇で国債費負担は増加しないと言っているのが本当だろうか。円安に輸出を増やす効果はない(p140)と言っている一方で、円安になれば円ベースでの輸出額は増える、円安への安易な依存が企業の活力を奪った(p198)とも言っており、どちらが本当なのだろうか。2024/04/21
Oki
2
筆者の意見は、要は日本の競争力急落の原因は、日本の製造業のエンジニアや経営者の熱心さがなくなったためで、それは円安政策のために危機感がなくなったからという供給サイド側の問題...とするものだと思うが、需要サイド側にも結構、問題がありそうな気もする。供給サイド側の問題としても、日本人は、もともとoperational effectivenessは得意だがinnovationは苦手で、求められる能力が変化したからのような気もする。供給サイド側能力に円安政策がどの程度影響しているのかもよくわからない。 2024/03/20
ふくとみん
2
日本経済がよくない状況におかれていることがわかった。金利安に支えられてゾンビ企業が生き延びている。2023/12/10