内容説明
ChatGPTを代表格とする文章生成AI、ミッドジャーニーやステーブル・ディフュージョンに代表される画像生成AIなど、各ジャンルで高機能のAI技術が続々と誕生している今。
あらゆるビジネスパーソンはそれらの概要を理解し、使いこなせなければ生き残れない時代が到来しているといえます。
さらには、最新のテクノロジーツールを自在に操れたうえで、自らのプレゼンスを高めるために、「己の付加価値をどうビジネスで生み出すか」が問われ始めてもいます。
そんななか、多くの働く人の頭にあることは、「テクノロジーによって自分の仕事が奪われるのではないか」「共生していくにしても、太刀打ちできる気がしない…」という危機感でしょう。
数年前は、「どんなに技術が進歩しても、ヒトにしかできない仕事やクリエイティビティはある」と信じて疑わなかった人々でさえ、この現実を目の前にして「いよいよ本格的に多くの人が失業するのでは?」と考えを一転させているはずです。
本書は、かねてよりAIやメタバース、テクノロジーと雇用の関係性について、先見的な意見を述べてきた経済学者・井上氏が、この大変革期に「人工知能が私たちの雇用や日本経済に与える影響」についてやさしく語る1冊です。
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
18
★★★★Audible。2024/10/22
tetsu
17
★5 機械により肉体労働が肩代わりされ、頭脳労働をコンピューターが肩代わりする。そうなると人間はすることがなくなる。人間の歴史は人を労働から解放する方向で進化してきた。仕事を通して自己実現を図り社会に貢献するという現在の価値観が覆される未来になり、誰もが好きなことをして一生を終える世の中。 100年後に生まれていたらそうなっていたかも。2024/03/22
ザビ
14
現在は「第4次産業革命」のただ中。1900年第2次では馬車が車に、ランプが電気に変わった。2000年第3次では情報とコミュニケーションのインフラがITに変わった。では今回は?労働力がAIに変わる、という。例えば農業。今までの土まみれ作業は今後はAI制御の自動農作機に変わり、人が担う仕事は何を生産しどのように売るかの企画立案になる。なるほど、農業が肉体労働職からマーケティングデザイン職に変わるくらい、常識が根本的にくつがえる時代を今の自分は生きているのか。そして、そんな時代で新しい価値を創っていくには→2024/02/08
のん
6
Audible。日本は政府の失策でIT後進国になってしまった。 補助金目当てで留学生ばかり集めてるFラン大学の補助金をなくして、まともに研究をしている大学にたくさん出してほしい。 中国が独自にAI開発をどんどん進めて軍事利用している以上、他の国が開発を止めるのは危険。 科学技術開発に資金を投入することで、間接的に国防力を上げることができる。 誰にでも言えるような紋切り型の表現をしていると、AIと区別がつかない。独創的な思考や表現をすることが、人間の証明になる。2024/11/09
くらーく
4
これまでの著者の書と同じですね。ただ、ここ1,2年で生成AIが一般化?して、かなり見通しが良くなった感じです。2030年にはシンギュラリティですか。まあ、別段困らないけどね。誰かが判断するのだから。あと、行動は人間(一部ロボットかも知れないけど)がするのだし。 AIが奪う仕事が、ある意味、高給な創造系の仕事と言うのが皮肉ですね。ブルーカラーのエッセンシャルワークが残されると。こういうところにAIで生んだお金を回せると良いのでしょうけどねえ。そのためにもBIなんだろうけどね。意識改革がいるのだろうけどねえ。2024/03/22