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内容説明
百人一首の「滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ」の歌で著名な藤原公任。栄光の家系に生を受け、有職故実に造詣が深く、音曲・漢詩・和歌などの風流文事に優れた才能を発揮した。社交の花形として活躍したが、政治家としては巨星・藤原道長をめぐる惑星の存在にとどまった。政界の頂点を断念し、宮廷のカリスマとして文化面の指導的地位に立った生涯を、研究の第一人者が描く人物評伝。解説:谷知子
第一章 三舟の才人、天下無双の歌人
第二章 栄光の家系
第三章 得意と失望とのはざま
第四章 権力者をめぐる惑星
第五章 栄華の余光
第六章 憂愁の晩年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
若黎
13
藤原公任だけの本?ってことで買ったものの、ずっと寝かせてあったので、ようやく読みました。王朝の歌人シリーズででていたものを、角川ソフィア文庫から再販されたもよう。 三舟の才とか、和漢朗詠集の選者とか、道長に擦り寄りすぎて一門の実資が苦々しく思っていたくらいは知っていましたが。。。まあ、歌人シリーズの本なので、和歌の遣り取りがメインになりますね。(和歌の味わいがイマイチ理解できず。。。)2025/01/04
Shinya Fukuda
2
公任と言えば三舟の才。摂政や関白を輩出した名家の出身ながら道長という希代の政治家に抑えられて政治的には不遇だった。しかし、文化面ではその時代の第一級文化人として尊敬を集めた。和歌は当時コミュニケーションツールだった。贈答歌と呼ばれる。その和歌が詠まれた前後の流れを辿ると古文も楽しいものだとわかる。高校の授業は古典文法を中心で面白くなかったがあの時間がなければ理解が進まなかっただろう。縁語、掛詞、その他の古典の全て駆使して限られた文字数の中に内容を守る、高度な文芸だと改めて思う。貫行と定家の間に公任あり。2024/04/23
二木康全
1
俳優の町田啓太さんが大河ドラマ「光る君へ」で演じている藤原公任(ふじわらのきんとう)。彼は、関白の子として生まれたものの、藤原兼家(ふじわらのかねいえ)や息子の道長たちの台頭に押され、出世の道を阻まれてしまいまいました。政界の頂点に立つことを諦めた彼は、和歌・漢詩・音楽の才能を生かし、社交の花形として活躍する道を選びました。彼の活躍ぶりは、宴を主催した道長も得意になるほどでした。道長や紫式部ほど有名ではないかもしれませんが、それでも平安時代を彩った人々がいたのですね。2024/02/09
よっちん
1
研究室2024/04/10
きりを
1
古文は不得手ゆえ、数多くの和歌が引かれているため、分からないものとは暫し睨み合い、伝わるものは三歎して味わい過ぎて進まず。時間はかかりましたが、 三船の才と謳われた公任さんが、どういう和歌や漢詩を詠んだのか興味があったので打ってつけの本でした。2023/11/04
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