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内容説明
この数年、日本のワクチン接種には大きな前進が2つあった。新型コロナに対するmRNAワクチン提供が非常に上手くいったこと、そしてHPVワクチンの積極的勧奨の再開である。ワクチンを論じる上で重要なポイントは有効性と安全性だが、加えて本書では、最新の動きや、日本にはない海外のワクチンも含めたワクチン接種の全体像を、一般読者にもわかるように包括的に論じ、それぞれのワクチンがどう活用されるのかを説明する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読家 護る会支持!
3
ちょっと前まで、「mRNAワクチンは善か悪か」という二項対立での議論が、特にネットでは見かけましたが、最近は少し落ち着いてきたように思えますね。 当時、ワクチン関係の本も乱読しましたが、特に陰謀論に寄っている方の本は、「本を売るためのキーワード」のオンパレードで、一般人がパニックになっている時に二項対立で煽るのは「お金儲け」につながるのだなぁと、、、本当に思いました。 今は岸田政権の支持率低下を利用したビジネスもで出来ていますか、基本的「ワクチン陰謀論」と構図は似ているように思います。 2024/03/11
キャル
2
専門家?接種後の後遺症(薬害)を知らないのか? 本書の著者よりも京大名誉教授の発表のほうが信憑性が高いと思います。→ https://bunshun.jp/articles/-/69377
緑のたぬき
0
2023年10月発刊のワクチン関連本。従来型感染症の説明がメイン。コロナの記述は厚労省のコピペレベルで情報的新しさはない。口語タメ口でダラダラ書かれており、ページ数の割に中身が薄い。ネット記事と同じ文章も散見、統計もWikipediaから参照など、雑に書いてる感あるので買ってまで読む価値は低い。2024/05/12
おっきぃ
0
ワクチンについて体系的に勉強できるので、1冊目を通しておくと何かと便利と思われる。くだけた口調がちょっと気になるのと、日本におけるワクチン制度があまりに世界スタンダートから遅れているのは本当に情けなくて悲しい。ワクチンがどれだけ命を救ってきたのかわからないけど、この国は国民の命を守ることより大切なことがあるらしい2024/05/19
philosophia1976
0
著者は神戸大学教授で、新型コロナの際にダイヤモンドプリンセス号の船内から情報発信したことで有名になった感染症対策の専門家。アメリカの病院での勤務経験と専門知識をもとに細菌・ウィルスワクチンに関する歴史や原理、制度、種類、安全性、ケースごとの接種法などについて解説。アメリカとくらべ「周回遅れ」の日本のワクチン行政に対するいらだちを随所で指摘している。水痘/帯状疱疹ワクチンは「Oka株」という日本人が開発したものにもかかわらず実用化されたのはアメリカで、日本にいま「逆輸入」しているとのこと。実にもったいない。2023/10/20