落語で資本論 世知辛い資本主義社会のいなし方

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落語で資本論 世知辛い資本主義社会のいなし方

  • 著者名:立川談慶【著】/的場昭弘【監修・解説】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 日本実業出版社(2023/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784534060310

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内容説明

慶応大学でマルクス経済学を専攻した落語家・立川談慶が、古典落語と立川流真打ちの知と芸を携えて『資本論』にリベンジする。落語的脱線・脱臼を恐れず、談慶流世界観・処世術を全開。古典落語の名作で世知辛い資本主義社会を斬る! 談慶流落語入門にして『資本論』の面白さを説く無二の一冊。生きにくい世を違った目で見、苦しみをいなすための前代未聞の自己啓発書!! 同窓の先輩、日本を代表するマルクス研究者・的場昭弘先生が鋭い突っ込みを入れた『資本論』門前ガイド。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

名古屋ケムンパス

31
著者が今や弟子をとる立派な噺家であっても、好きで好きで堪らない故立川談志師匠に今なお「落語家」として認められたくてならない思いを綴った作品です。でも、結構面白いです。大胆にも慶大時代に学んだはずだった「資本論」を落語解説に持出し、マルクスと談志師匠を対比させながら語る手法は無理を承知で書いていて子気味良いほどです。編集者の狙いどおりの仕上がりかもしれません。2023/12/12

Nazolove

15
改めて再読。 師匠の落語と人生経験という文法を基に読んでいくとマルクスの内容も実に楽しく読める内容であった。  私自身はそこまで経済に毒されているわけではないけど、どうにか今後主導権を取られない仕事のやり方、どうやったらうまくいくか?というところを考えていくようにしなければいけないなと思った。 前回も書いたけど改めて世界の古典系のものを師匠の落語・人生経験で解いてみる、というシリーズをやっていってほしいなぁ、と思った。 ここまで書けている師匠はもう違う意味でもビジネス本の権威を目指してほしいなぁと思った。2023/11/07

Nazolove

12
久々、師匠の本読破。 資本論、って言われてもちょっと古典的なのは苦手と思っていたが師匠流に読み解いてくと労働、会社というのも面白いな、と思った。 そして池上さんの話を出すあたり、同郷はやっぱりつながるもんだなぁと思った。(私も師匠好きだし池上さん好きだし) 今までは談志師匠の名言集、的な内容だったが、今回は師匠自身のことが多く書かれていた内容であった。 これで原典読みたいか、と言われたらちょっと遠慮したい所でこれを読読んで勉強かな、と思いつつ、前のドラッガーも読んだのでぜひマルクスの原典を読んでみたい。2023/08/05

mmay12

3
落語が大好きで、これをきっかけに資本論を理解できたらいいなと思い読んでみた。が、落語と談志師匠のエピソードは楽しめたものの、肝心の「資本論」がちっとも頭に入ってこない。監修を務めた的場先生の後書きを読んだところ、「江戸時代は資本主義社会ではない、この時代に賃労働者はいない」とある。談慶さんの筆致は「裏読み」であるとするなど、何とかしてこの本の立て付けを考えようと苦労するくだりの方が印象に残った。ということで、資本論の理解には到底至らなかったが、楽しく読めた本ではある。2023/12/03

がんちゃん

2
古典落語を面白いと感じるのは、それがアンチ資本主義だったからだったんですね。まだ資本主義が蔓延する前の江戸時代から明治、大正にかけての時代に生きる人びとの悲喜こもごものお話は、資本主義にどっぷり浸かりつつある戦後に生きてきたこちら側にとっては、一つの郷愁であり、理想であり、意気地であったりするわけで、それが笑いとなったり、江戸っ子の粋と感じたりするんですね。恐いのは、古典落語に面白さを感じなくなったときです。それは資本の奴隷となり果てたときでしょうね。落語はじつはこんなにも奥深いものだったんですね~。2023/12/13

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