内容説明
腕の立つ二人の料理人による、板長の座をかけた料理対決がすっかり定着し、評判を得た京都の老舗料亭「糺ノ森山荘」。ところが、その料理人の一人に、他店からの引き抜きの話が持ち上がる。また、従業員の嫌がらせとも思える内部告発により、保健所の査察が入るなど、次々に降りかかる難題に女将の明美は……。鴨カツサンド、鯛めし、巣籠蕎麦(すごもりそば)など、垂涎の料理の数々も楽しめる人気シリーズ第2弾。文庫オリジナル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
31
雑誌PHP増刊号2023年1月号鳥料理対決、3月号鯛料理対決、5月号麺料理対決に加筆修正し、書き下ろしの寿司対決、海老料理対決を追加して、2023年9月PHP文芸文庫から刊行。シリーズ2作目。3話目の木嶋神社でまたまた神さまのお告げらしきものを授かり、さてなんだろう?とわくわくものでしたが、5話目で明らかになり、なーんだとなりました。が、お告げとは、しかしこういうものですわ。なるほど~です。2023/10/30
たんぽぽ
15
シリーズ2作目。今作はあまりムートンさんの登場がなくて残念。 対決はちょこっとマンネリ気味かな。個人的な好みで言えば、岩田さんの料理のほうが好きです。 恵方巻きとか海なし京都で映える海鮮丼とか…柏井さんのちくりがあるのが面白い。2023/10/20
そうたそ
11
★★★☆☆ シリーズ二作目。前作同様、料理対決を主とした展開であり、安心して読める面白さであった。一方で、前作と変わり映えがないストーリーに終始してしまっている感もあり、このまま料理対決ばかりでシリーズを続けていくわけにもいかないだろうし、次巻以降は何か新鮮さが欲しいところ。2023/12/04
読書好き・本屋好き堂
8
シリーズ第2弾。 京都の老舗料亭「糺ノ森山荘」では、腕のたつ二人の料理人による、板長の座をかけた料理対決が行われる。 その年に行われる料理対決で、勝ちが多いほうが、翌年の板長に! 不思議なお導きもありながら、行われる料理対決の料理に思わず🤤 京言葉も良き✨ 今後の対決も楽しみ🎵2023/12/18
陽ちゃん
8
シリーズ2作目。前作が積ん読の山の中なのでこちらから先に読みました。料理対決で翌年の板長を決める是非は置いといて、岩田・萩原の二人が作る創作料理は美味しそう。ただ、やっぱり京都の料亭は敷居が高いなぁ、と。お店の雰囲気、中居さんたちの振る舞い、器とお料理のコラボ等々を含めてのお値段だと分かってはいるのですが…、庶民なもので、二万円からと言われるとそれなりのとこで一泊できるやん、と思ってしまいました。2023/10/12