ちくまプリマー新書<br> ランキングマップ 世界地理 ――統計を地図にしてみよう

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ちくまプリマー新書
ランキングマップ 世界地理 ――統計を地図にしてみよう

  • 著者名:伊藤智章【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2023/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684608

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内容説明

自然環境は悪化している? 人口はまだ増え続けるの? ランキングと地図で世界の地理を可視化すると、これまでとは違った変化がみえてくる。トリビアな話題から深刻な問題まで、高校の地理教師が自作の地図を駆使して解説する。

目次

まえがきに代えて/第1章 世界の自然環境/1 世界の屋根──高い山と長い山脈/2 世界の川──長さ世界一ナイル川の苦悩/3 世界の湖──名実ともに「海」になったカスピ海/4 最高気温と最低気温──地球温暖化と異常気象/5 回帰線に沿って広がる砂漠──砂漠化の進行/6 植林義務がある国もある──森林面積と森林の増減/7 氷に覆われた場所/8 世界の自然災害──地震・水害・火山災害/第2章 人口と都市/1 2秒で一人増える国は?──人口増加する地域/2 子どもが生まれにくい国々──合計特殊出生率の変化/3 リスクにさらされる子どもの命──乳幼児死亡率の変化/4 飢える人々──栄養不足人口率と栄養不足人口/5 SDGsの目標のひとつ──女性の教育水準と結婚年齢/6 東京は世界的にみても人が多すぎ──大都市圏の拡大と人口増加/7 移民が「ふつう」の社会へ──人口の国際移動/第3章 産地は変化する/1 日本は米の生産量10位以内にいるのか──米の生産国とその変化/2 小麦の最大の輸出国は?──小麦の生産と貿易の変化/3 需要が増える中国への対応──大豆の生産と貿易の変化/4 綿花の貿易はアパレルを映し出す──綿花の生産と貿易の変化/5 飼育頭数ランキング3位 羊──羊の飼育頭数と羊毛の貿易の変化/6 チーズ・バターのゆくえ──牛乳および乳製品の生産と貿易/7 とうもろこしは用途が多い──とうもろこしの生産と貿易の推移/8 「豊かさ」の象徴──牛肉の生産と貿易の推移/9 魚は限りある資源──漁獲量の変化/10 日本から中国へ──木材の生産と貿易/第4章 資源とエネルギー/1 石炭の産出が増えている国は──石炭の生産と貿易/2 中国への石油輸出が増えた地域は──原油の生産と貿易の変化/3 国境を越えるパイプライン──天然ガスの生産と貿易/4 一番伸びている再生可能エネルギーは?/5 どうする? 原子力──ウランの生産と原子力発電の現状/6 「鉄は産業のコメ」──鉄鉱石と鉄鋼の生産および流通/7 アルミの街はどこにある──ボーキサイトの産出とアルミニウムの生産/8 意外な産出1位の国は?──銅鉱石の産出と銅地金の生産/第5章 サービス産業と交通インフラ/1 20年で輸出額が一番増えた国は──世界の貿易と輸出入の伸び/2 海外旅行、コロナの影響は──旅行客の移動と観光収入の変化/3 宿泊施設の客室が一番増えた国は──宿泊施設数と宿泊者数の変化/4 アメリカの鉄道距離が減少した理由──鉄道の営業距離と輸送量の変化/5 一番乗降が多い空港は?──空港の数と利用客・貨物輸送量の多い空港/6 交通事故が多い国──道路の過密度とそのリスク/7 世界の船──船舶保有量と造船竣工/第6章 生活と文化/1 国によって働き方はこんなに違う──労働時間の長さ/2 スイスの卵の値段は日本の何倍?──食料品の価格/3 世界の住宅事情──持ち家・賃貸補助・公営住宅/4 社会保障費の国際比較──日本よりも多い国・少ない国/5 活字メディアの現状──新聞と出版の国際比較/6 アフリカ・西アジアで伸びる携帯──携帯電話の普及と契約数/7 世界三大宗教の信者数

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

37
人口はまだ増える?自然環境は大丈夫?ランキングと地図で可視化すると、これまでと違った世界がみえてくる。トリビアな話題から深刻な問題まで総ざらいする一冊。世界の川や湖、気温、砂漠や森林、自然災害といった自然環境、人口と都市に関する諸データの推移、小麦や綿花、飼育頭数、乳製品、とうもろこし、漁獲量などの産地、鉄鋼資源とエネルギー、サービス産業と交通インフラ、労働時間や食料品価格、住宅などの数値を過去との変化も絡めながら見ていて、以前とは状況がだいぶ変わっている部分もあって、認識を更新する必要性を痛感しました。2023/09/25

Katsuto Yoshinaga

9
ボーキサイトからアルミニウムを精錬するには多大な電力を要する。したがって、水力発電等により安価な電力を安定的に得られる場所に精錬工場は立地している。アルミから作られるジュラルミンは航空機の主要な部材であり、ボーイング社はアルミの街であるシアトルに拠点を持っている。といったようなネタが満載で、他にも砂漠化と畜産業(牧羊地の拡大等)の関連など、データ好きの私は割と楽しめた。しかし、本書で記されたデータを、小っちゃな世界地図にいちいちマッピングした意味が解らない。他に見せようがあったのではないか。2023/12/01

リットン

8
大学受験の地理で、〇〇の輸入量ランキングから国をあてるとかあったけど、それが10年近く前のデータだと思うと、もうだいぶ変わってるんだろうなぁ。(まぁ、もうとっくに当時の知識の大半は忘れてるんだけど)2023/10/04

nnnともろー

4
世界の様々な地理データ集。過去との比較・変化もわかるので手元に置いておいて何かの時に参考にしたい一冊。2023/10/30

アカショウビン

0
ソ連崩壊以後、またここ20年で世界は大変化しており、いろいろ考えさせられた。まず、日本の卵は異常な安さであり、まだまだ高騰し、多分諸物価もあがるのだろうということ。ウクライナ戦争以後、G7というのは何だろうと思っていたが、この本を見て中国、ロシアがまあ黙ってないだろう、とは思った。中国は石炭の最大生産国であり、最大の輸入国。最大の輸出国はオーストラリアではなく、インドネシアで、もちろん中国へ輸出する。羊大国も中国。ブルキナファソの金、ナミビアのウラン。労働時間の長いガンビア。アフリカも大変身している。2024/01/03

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