日本経済新聞出版<br> 世界を驚かせたスクラム経営 ラグビーワールドカップ 2019 組織委員会の挑戦

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日本経済新聞出版
世界を驚かせたスクラム経営 ラグビーワールドカップ 2019 組織委員会の挑戦

  • 著者名:野中郁次郎【編著】/川田英樹【編著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 特価 ¥1,848(本体¥1,680)
  • 日経BP(2023/09発売)
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  • ISBN:9784296118861

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内容説明

過去10年を振り返り、世界中から最も高い評価を受けた日本で開催された国際イベントは何か。2019年に日本で開催された「ラグビーワールドカップ」と答える人も多いのではないだろうか。
 ラグビーワールドカップは、2019年の大会が開催されるまでは、過去8回すべての大会がニュージーランド、オーストラリア、イギリス、フランス、南アフリカといったラグビー伝統国で開催されてきた。2019年の日本開催は、初のラグビー伝統国以外、さらに初のアジアでの開催という歴史的意義を持つものだった。
 ワールドカップ2019日本大会は、世界中から称賛を集め、事前の予想を上回る成功を収めた。その経済波及効果は6466億円にのぼり、世界中のテレビ視聴者は延べ8億5728万人であった。チケット完売率は99%を記録した。ソーシャルメディアによる大会関連動画再生回数は、前回大会と比較し5倍以上の20・4億回に達するなど大きな社会現象となった。テロ事件など大きなトラブルもなく無事に終わった。「史上最高の大会」と世界を驚かせ、様々な意味で、世界における日本のプレゼンス(存在感)を高めた大会となったのである。
 本書は、このラグビーワールドカップ2019日本大会実現の舞台裏にあった組織委員会を中心にした準備・運営プロセスを、物語り(ナラティブ)の形でたどり、知識創造理論の観点から成功と失敗の本質を洞察することに挑戦するものである。その物語りは、ラグビー日本代表がいかに強くなったかではない。世界に認められた国際大会開催という壮大なプロジェクトを導いた組織(組織委員会)の人々の物語りである。

目次

第I部 敗北、挑戦、伝説の物語り
1.招致失敗――伝統国に負ける
2.アジアのために日本で開催する!
3.動き出した前代未聞のプロジェクト
4.日本国内史上、最多開催都市の国際大会
5.青天の霹靂――新国立競技場が使えない!?
6.プロジェクト体制の整備
7.動かぬプロジェクト――いくつもの荒波を越えて
8.挑戦――一生に一度に懸ける闘士たち
9.ついに、大会開幕!
10.天災――「中止か、決行か」極限の決断
11.伝説の「日本代表vsスコットランド代表戦」
12.未来――そして、ナレッジは残ったのか、受け継がれたのか?
 第II部 スクラム経営の実践知
理論的枠組みとしての組織的知識創造理論
直面した困難の特殊性・普遍性
成功と失敗の本質
未来創造できるスクラム経営の「生き方」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんさん

4
「失敗の本質」の野中郁次郎先生! 「スクラムとは、予見的に管理・統制し分業で作業するのでなく、動く現実から経験的に学び、一人ひとりが自律的にリーダーシップを発揮し、チームで共創する斬新的プロセス」。前書きですでに震える。「知的機動力」「存在目的である共通善」「戦略の人間化」「物語りアプローチ」。2019組織委員会、お見事です。2020もいつか、なにが悪かったかはもちろん、良かったことも残したものも全てが語り継がれて欲しい。2023/09/30

The pen is mightier than the sword

1
2019年のワールドカップは 非常に 楽しかった。日本ラグビーワールドカップは古くの国際ラグビー協会の中心国以外で行われた初めての大会。多くの困難を乗り越えて成功したのは様々な組織が自らの役割に対して一体になってよく機能したから。成功の要因としては、当大会開催の練り込まれた価値の理念、その丁寧なプロセスを経た浸透、綿密な準備がある。これらがあったから、目玉の新国立競技場の完成時機延期、当初のチケット販売量の不透明さ、ケータリングの見通しミス、そしていくつかの台風被害を乗り越えた。当時を思い出した。5332024/04/20

taco

1
2019ワールドカップ誘致から開催は、初のベスト8進出という、選手の成果だけでなく、運営する側を含む国民の勤勉さ、緻密さ、情熱、そして実行力などの我が国の総合力を、(一部のエリート国かも知れないが)世界に表現できたイベント開催だったと思った。2023/10/02

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