ぬえの碑

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ぬえの碑

  • 著者名:京極夏彦【著】
  • 価格 ¥2,299(本体¥2,090)
  • 講談社(2023/09発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065330722

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内容説明

【ノベルス版】
百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作長編がついに!

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。
消えた三つの他殺体を追う刑事。
妖光に翻弄される学僧。
失踪者を追い求める探偵。
死者の声を聞くために訪れた女。
そして見え隠れする公安の影。

発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、
縺れ合いキメラの如き様相を示す「化け物の幽霊」を祓えるか。

シリーズ最新作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

59
「確かに、キメラだ・・・。」「天狗」と同時期かこれ・・・。ノベルス版「朽ちる散る落ちる」の表紙のように繋がってるようで繋がらない。でも重なるしいつものメンツは徐々に関わって、集まっていく(セッちゃんまで出て来るか)。もどかしさから取り憑かれ、飲み込まれる感じ。真相としては他のにもっと凄いのがあるのに憑き物を落とされた感が今までより強いのはどうしてなんだろう(かなり期間開いたから?)。後郷嶋さん関わり過ぎたら染まりそう。何故夜の鳥じゃなく、空の鳥なのか。読み終えて、ノートを見返して一番ストンと腑に落ちた。2024/03/16

nonpono

27
今回はわたしが次に旅する地、日光だから嬉しくなった。あの「姑獲鳥の夏」から30年、シリーズの全てを踏破した。今回の妖怪、「ぬえ」は友人がブログのニックネームに使いわたしは知った。読後、ぬえの鳴き声がこだまする。黒衣の男が現れ始めると、しゃんとする。水戸黄門の印篭、金さんの桜吹雪じゃないんだが、ここからなんだ、憑き物落としが、ああ、始まる。「ーこの世にはね、不思議なものなど何もないのだよ、関口くん」、毎回、痺れる決め台詞、ああ、京極堂だ。わたしのテンションも上昇していく。至福な時間をありがとうございました。2024/04/06

yucchi

18
父親を殺害したというメイド、行方不明の婚約者、消えた死体の謎。お馴染みのメンバーがそれぞれ調査を進めていくと集結する今回の舞台は日光。今回は比較的早く関口が京極堂と合流するので、あまりハラハラせずに済む。 そして京極堂が風呂敷を畳む時の安心感よ(笑) 今作はおどろおどろしさは少なめ。読了後に改めて装丁を見て発見したことがあるのだが、誰かぁ~! 答え合わせしたい!(笑)2023/09/18

ふう

13
「全ての道は日光に通ず」ってな17年ぶりの京極堂(但し出番少)。殺人の告白に戸惑う作家。消えた遺体を追う刑事。失踪した男を探す探偵。大きくこの三つの視点が軸となるがまぁこれに次々と色んな百鬼夜行のオールスターメンバー(思い出せない人も多々いた)が絡み、今何が起きているんだ(→とくには何も)、何が起きていたんだ(→とにかく色々)とまさしく「鵼」のような”事件”を形作る大長編。けど会話が多いので結構読みやすくもあった。とにかく読了後は充実感でいっぱい。やっぱり京極堂はいいわ。唯一無二だわ。2023/11/01

DEE

11
重い。何がって物質として重い。本の小口を小指に乗っける姿勢だと指が攣る。だから膝やら机に乗せて読むことになるが、慣れない読み方はやたら肩が凝る。それはともかく本の感想。17年ぶりの百鬼夜行の新刊。読み切ってしまうのがもったいないが先も知りたいし、悩ましくも実に幸せな時間だった。百物語とも繋がり、これでループは閉じられたということは終わりなのか?緑川の最後のセリフは読者に宛てたものと思えてしまう。もっと読みたいな。2024/02/20

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