内容説明
今日の材料科学に欠かせない第一原理電子状態計算。
手法やパッケージが整備され、シミュレーションを専門とする研究者でなくても扱えるツールになってきています。
本書は、実験系研究者などの「具体的ミッションをもつ初学者」がいち早く第一原理電子状態計算を実務で扱えるようになるための入門書です。
長年「第一原理計算チュートリアル」を実施してきた著者が、その概念と実務をわかりやすく丁寧に解説します。
密度汎関数法(DFT)の無料パッケージQuantumEspressoを動かしながら、押さえるべき勘所を体得します。
Linuxコマンドの扱い方から、論文に記載すべき重要なパラメタの設定法、さらには、マテリアルズインフォマティクス時代の研究体制構築のポイントまで、効率よく学べます。
第2版では構成を一部見直し、Linux初心者により配慮した内容になりました。
また、ソフトウェアやOSのアップデートに対応するためのサポートページを用意しました。
サポートページは[関連サイト]のリンクからご利用ください。
目次
第1章 はじめに
第2章 作業環境の構築
第3章 計算の一連の流れ
第4章 計算条件の決定
第5章 第一原理解析の理解に関する勘所
第6章 さらなる展開へ
付録A ターミナル環境構築の設定(Macintosh 版)
付録B ターミナル環境設定の詳細(Windows 版)