これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話 イノベーションとジェンダー

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これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話 イノベーションとジェンダー

  • ISBN:9784309231372

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内容説明

「男性は重い鞄を手で持つべき」「女性の長距離移動は制限されるべき」というジェンダー観が、車輪付きスーツケースという単純な技術革新を阻害した-新たな視点の画期的イノベーション史!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zoe

22
スーツケースに車輪がついたのは、何故最近なのか?旅行の時には、荷物は従者や奴隷に持たせていたから。はっとしますね。自分が汗水垂らして苦労しないと、思いつきもしないです。2024/02/28

奏市

11
今までにない視点で経済を捉えていてなかなか面白く読めた。男性らしさ、女性らしさのジェンダー観の為に起こるべきイノベーションがいかに阻害されたきたかといった話。1章のスーツケースの話などはわかりやすい。ヨーロッパの魔女狩りは嵐・厳寒など異常気象に関係するとの説があるとの事。対象になったのは大抵貧しい女性か寡婦。災害時に弱者が目の敵になるとは納得しやすいストーリーではある。「女性と自然は結びついているという観念」「アメリカでは1979年までハリケーンや熱帯低気圧には必ず女性の名前が付けられていた」なるほどな。2024/01/20

菫子

6
良い本。スーツケースにキャスターが付くまでに5000年もかかったとか!キャスター付きのバッグがなければ女は家出もできませんものね…。 2024/02/11

駒場

5
世の中の大半が「健常者男性」を基準に作られていることは有名。でも”女性向け”とされるものの多くは、ユニバーサルなデザインだ。キャスター付きスーツケースは優れていたのに当初は「女性向け」扱いされた、電気自動車は1900年代初頭には登場していたのにガソリン車と違って「男らしくない」とみなされた。家父長制とか、絶対と思われた人々の意識が変わるとき、ハード面でのイノベーションも生まれる。「イノベーションとは人間が作る機械だけが起こすのではない。その機械に付随する理論もまた、イノベーションなのである」2023/11/10

Koki Miyachi

4
これは結局ジェンダーギャップのことを言いたい本なのだということが、三分の一ほど読んだことで分かった。経済で無視されてきた数々のアイデアがジェンダーに対する偏見ばかりではないだろうに、どうもその辺りの歪んだ視点が強く、後半は読んでいて少々つらかった。タイトルで期待していたハナシは最初だけで、あとはジェンダーギャップと偏見の一本槍であった。2023/11/25

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