内容説明
『立正安国論』の画期的な訳とその解説。第I部は、難解な仏教語を避け初心者にもわかるような極めて明快な訳文。第II部は、その時代背景や人物、「安国」の意味などを解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
9
教学的な読み解きではなく、史料的に書き手がどういう背景を元に書いたかを明らかにする。鎌倉武士は真言密教と臨済宗、そして天台宗は寺門派(園城寺。つまり本流の比叡山延暦寺ではない)を重んじた。京都の公家は天台の延暦寺の方である。で、日蓮は延暦寺の方から来ていた。だから、排撃されるのは当然である。また、少なくとも『立正安国論』については国際関係論的な要素はなく、日蓮が国際関係に通じていた、みたいなことはないそうである(神風同様、神話化されていっただけ2022/02/09
ゆうやけPC
0
当時の人々が何にすがって幸せを願っていたか少し分かった気がした2017/08/31
おはぎ
0
宗教学者の著書が記す、ご存じ「立正安国論」の現代日本語訳。日蓮が北条?の質問に答えていく形式で、専門用語も自然に織り込まれ、無理なく読み進められる。日蓮が当時の宗教の、様々な経典の優劣の争い、寄付金重視や身分制度等を腐敗ととらえて、新たに法華経をきちんと解読することを推奨した経緯がよくわかる。時代背景などの解説もあり、鎌倉時代の日蓮の活動、日蓮宗の成立などがとてもよくわかる。2021/09/22
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