内容説明
「社会背景がJ-POPに影響をもたらす」。独自の調査法を用いてJ-POPが産業によってつくられる商品であることを踏まえて「ポピュラー音楽」を検証。平成という時代と共に歩んだ大衆歌謡J-POPを「平成歌謡」と位置づける。
【目次】
(序)J - POPを再考する
(1章)J -POPをめぐる諸相
(2章)工業製品としてのJ - POP
(3章)ジャンル概念の混乱
(4章)J - POPの存在価値
(5章)アイデンティティの行方
(6章)J - POPの立ち位置
(7章)「J」が意味するもの
(8章)「平成歌謡」J - POP
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
14
JーPOPとは何だったのだろう? 平成の音楽シーンをいろいろな面から述べている。大学の講義として扱った内容らしい。後半の音楽と政治に関するところが、読みごたえがあった。そもそも「J」って? いつから日本はジャパンと名乗るようになったのか・・・。そこに触れた章も面白かった。2018/11/18
りえこ
2
そもそも知らぬ間に浸透していたJ-POPという言葉。そうかJ-WAVEでもあるのか。ある意味音楽とは時代に迎合した商品なのだなあ。2015/07/13
ルヴナン
1
音楽批評をするには非才、文化論を語るには無学。「サザンオールスターズはJPOPではない」と書きながら、「ネウヨに排撃されたJPOP」の代表としてサザンを挙げる自己矛盾は何事か。引用の多さは、むしろ著者自身のの知的貧困を物語る。2015/08/14
こうぴー
0
日本の歌謡を社会学のように理論として言葉にしてみたいと思って取った一冊。昭和歌謡系の音楽番組を見る視点がまた新たにできて良かった。ああマキタスポーツになりたい。2020/02/05