ニッポンの正体 漂流を続ける日本の未来を考える

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ニッポンの正体 漂流を続ける日本の未来を考える

  • 著者名:白井聡【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 河出書房新社(2023/08発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309231280

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内容説明

ウクライナ危機、旧統一教会問題の噴出、そして円高とさまよえる欲望……。現代日本の諸問題を、近代史を掘り下ることで明晰に読み解き、日本の未来を考える。最もアクチュアルな時評集。

【気鋭の政治学者が日本の「いま」をわかりやすく読み解く!】

■アメリカ、中国、朝鮮戦争と日本の力学とは?
■戦後日本を形づくってきた権力とは何か?
■限界を超えた戦後体制はどこに向かうのか?

繰り返される不祥事、
政治家の信じがたい愚かで浅薄な言動、
庶民の暮らしと乖離した政策のズレ、
権力者たちの驕(おご)り等々。
いったいこの違和感や奇妙でどうしようもない情けなさは、
どこからきているのか。何が原点なのか。
どういうことが影響してこんな体質や思考に陥るのか。
そんな疑問は、
日々のニュースの中で膨らんでいくばかりではないだろうか。

しかし、その疑問を解くには、
いくら毎日のニュースを積み重ねても本質にはなかなか届かず、
正体が見えにくい。
もっと深いところに降りていく必要があるのではないか――。

幻想、幻惑から覚醒し、その実態を冷徹に見ることからしか、
閉塞した状況を変え、
壁の向こう側へとブレークスルーすることはできない。
(本書より)

▽聞き手
高瀬毅(たかせ・つよし)
1955年長崎県生まれ。被曝二世。ジャーナリスト、ノンフィクション作家、ラジオパーソナリティー。現在、YouTube番組の「デモクラシータイムス」で司会を務める。明治大学政治経済学部を卒業後、ニッポン放送に入社。情報センター出版局編集者を経てフリージャーナリストとなる。1982 年、ラジオドキュメンタリー「通り魔の恐怖」で日本民間放送連盟賞最優秀賞、放送文化基金賞奨励賞を受賞。2009年『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』(平凡社)で平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞。日本文藝家協会会員。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tokko

11
近代日本史の中でも政治に焦点を当てて総括するには、非常に簡潔かつ現代の問題を可視化させてくれる点で、最適な本ではないでしょうか。現在、日本の対米、対亜外交がなぜこのような形になってしまったのか。なぜ現在の政権が親米なのに保守政党が担っているのか。この本は、もう一度よく考えてみるべき問題を読者に突きつけてきます。「デモクラシータイムス」というYouTubeチャンネルの書籍化ということですが、動画よりも文字の方が理解しやすいです。2024/02/12

belalugosi6997

8
代表作の永続敗戦論・国体論菊と星条旗、著者の主張をもう一度確認するには良い書籍である。著者は憲法9条改正、反米帝従属、そのための核武装論。極左的は人権重視のための皇室廃止…。著書のメインは自民党安倍政権であり、それに纏わる旧統一協会問題!そして「昭和の妖怪」に対する見解は見事だ、これは保守派ではできない。 自称“保守“はいまだ「安倍ちゃんマンセー」状態である。経済を奈落にした消費税を10%にしても、移民を入れても、TPP に参加しても、種子法改正しても、まるで神格化「安倍ちゃんこそが国体!」ダメだコリャ…2023/09/03

S.U.

7
私自身の予備知識の足りなさから、理解を進めながら読むのに少し時間がかかってしまったのですが、対話方式なので基本的には読みやすい形式の本だと思いました。タイトルである『ニッポンの正体』についてですが、私たちが日本だと思っているものが実は違うものである、という事が書かれています。当初は意図的であったのでしょうが、今では何を守ろうとしているのか認識出来ていない政治家によって守られている状態なのである、と理解しました。日本とアメリカ、日本とアジアの関係について、俯瞰的に考えられる方に政治家になって欲しいものです。2023/08/13

どら猫さとっち

6
You Tubeチャンネル「デモクラシータイムス」の人気番組を書籍化朝鮮戦争の終結を望まない理由、核兵器を欲する被爆国の矛盾、私物化する歴史、統一教会問題の源流にあるもの…。気鋭の政治学者が読み解く、この国が見ていなかった暗部。この国の未来は、どうなっていくのか。そして、これらから見えてくるしがらみ。そこを着目しないといけない現実。この警鐘をどう受け止めるか。未来は、そこにかかっている。2023/05/20

tetu

2
★★★2024/04/03

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