ちくま文庫<br> 小津安二郎と七人の監督

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ちくま文庫
小津安二郎と七人の監督

  • 著者名:貴田庄【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2023/08発売)
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  • ISBN:9784480438829

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内容説明

若くして映画の道に入り、撮影助手を経て助監督となり、24歳で監督となった小津安二郎。移動撮影やオーヴァーラップやパンをせず、ローアングルから撮ったショットを積み重ねる静的映像をどのようにして確立していったのか。憧れのルビッチ、同時代に影響し合った溝口健二や五所平之助、清水宏、成瀬巳喜男、木下惠介、加藤泰ら7人の監督との関わりを軸に小津安二郎の映画作りの極意を描きだす。

目次

はじめに、もしくは若き日の映画監督/俳優から映画監督へ/画家希望から映画監督へ/映画好きから映画監督へ/I 溝口健二、反小津的カメラワーク/ワン・シーン=ワン・ショットの誕生/ワン・シーン=ワン・ショットの完成/カメラマンと映画監督/II 憧れのエルンスト・ルビッチ/映画を描く小津映画/ルビッチと『結婚哲学』/オーヴァーラップ嫌いの小津/III 五所平之助、もう一人のルビッチ好き/クロース・アップとカット割り/『マダムと女房』の音/『恋の花咲く 伊豆の踊子』の映画術/近くて遠い小津と五所/IV 小津安二郎のコンティニュイティ/「僕のコンティニュイティの実際」/絵コンテと撮影/『東京物語』撮影中/V 清水宏と風物病/日本映画の病気/清水宏と小津/清水宏の映画術/『蜂の巣の子供たち』と「人間賞」/三人の映画監督の風物観/VI 成瀬巳喜男と「二人の小津」/小津を囲む映画評論家/「小津は二人いらない」/ロケーションとセット/『浮雲』讃/VII 木下惠介と日本のカラー映画/二本の『カルメン故郷に帰る』/日本初のカラー映画/色彩の実験『笛吹川』/VIII 加藤泰と「緋牡丹博徒」/小津を意識したロー・アングル/緋牡丹博徒シリーズ/移動撮影とロー・アングル/絵コンテ主義/おわりに、もしくは小津と黒澤/平凡社版へのあとがき/ちくま文庫本へのあとがき/注/参考文献/図版出典/小津安二郎フィルモグラフィー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

74
七人の監督を通して、小津安二郎の映画術を語る。溝口健二と小津のカメラワークを見つめたり、小津のエルンスト・ルビッチ好きを語ったり、木下恵介とカラー映画を見つめたり、加藤泰とローアングルを見つめたり。小津映画についてこれまでも語られてきたことを違う監督を通して見つめることで新たな気づきを与えられたように思う。文中に書かれていたが、「エロ神の怨霊」なんて無声映画を小津は撮っていたらしく、見てみたくなった。残念ながら、フィルムは残っていないそうだが。2023/07/30

明石

3
本屋で衝動買い。思いのほか素晴らしく、1日で読み終えてしまった。2023/07/09

サトル

0
タイトルに惹かれて買って読んでみたが、中身は至って断片的で、どこかの記事を切り抜いてきたような薄っぺらいものだった。小津安二郎(1903~1963)と彼の周辺にいた七人の映画監督とは衣笠貞之助(1896~1982)溝口健二(1898~1956)五所平之助(1902~1981)清水宏(1903~1966)成瀬巳喜男(1905~1969)黒澤明(1910~1998)木下恵介(1912~1998)を指しているようだが、その関りは初めの前書きで殆ど言い尽くされていた。枝葉末節な解説が繰り返された残念な本だった。2024/04/07

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