岩波現代全書<br> 男の絆の比較文化史 - 桜と少年

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岩波現代全書
男の絆の比較文化史 - 桜と少年

  • 著者名:佐伯順子
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 岩波書店(2023/08発売)
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  • ISBN:9784000291644

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内容説明

中世の稚児物語,近世の浮世草子,近代の幸田露伴や福永武彦など,男たちの絆の結びつきは,日本文学において連綿と描き続かれてきたモチーフである.古典文学から近現代の小説,映画,漫画,海外文学に至るまで,男同士の絆の表象の系譜を幅広くたどり,その背後にある社会的メカニズム,ジェンダーの機能を鮮やかに読み解く.

目次


第一章 稚児物語と〈男の絆〉――桜と無常の美
第二章 トーマス・マンと〈男性同盟〉――『ヴェニスに死す』と稚児物語の共鳴
第三章 『禁色』の女性嫌悪と〈男の絆〉――マン/稚児物語/三島
第四章 江戸の男色の美学――武士道と歌舞伎の色恋
第五章 漱石の「士族」意識と〈男の絆〉――『坊っちゃん』のホモ・ソーシャル
第六章 〈近代武士道〉と戦時体制――幸田露伴『ひげ男』と軍国少年
第七章 「同性愛」の時代の男色実践――南方熊楠「浄の男道」論にみる近代の男色のゆくえ
第八章 悩める昭和期の男子生徒――『草の花』『仮面の告白』にみる男子校の恋
第九章 女性のための美少年幻想――少女漫画の少年愛と〈男の絆〉
結語

参考文献・資料
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひるお

1
中世の稚児物語から、近代のホモソーシャルな〈男の絆〉、そして1970年代の少年愛マンガまで、日本における〈男の絆〉を追った文化史・心性史。「見る主体」としての成人男性に対し「見られる客体」であり、性的・社会的弱者として表象されてきた少年が、少年愛マンガの中で主体性を持つ存在として描かれたという事実には、「進化形BL」以前にすでにひとつの「進化」があったのだということを改めて実感できる(もちろん多くの問題を孕んだ「進化」であることに留意する必要はあるが)。2019/05/17

葵李

1
歴史的面だけでなく、文学、ジェンダーまで幅広く。2016/08/20

チタカアオイ

1
【図書館】2016/04/19

hideko

1
女性の視点で書かれた男の対人関係の持ち方の歴史。 文学から探るので何処まで般化できるのだろうか? 明治の価値観の大きな変化はどのように起こったのか?知りたくなった。2015/11/21

あつだい

0
字が細かくて読みづらい。そんだけ2015/08/04

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