国鉄時代の貨物列車を知ろう 昭和40年代の貨物輸送

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

国鉄時代の貨物列車を知ろう 昭和40年代の貨物輸送

  • 著者名:栗原景
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 実業之日本社(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784408650180

ファイル: /

内容説明

2軸貨車が大活躍し、一方でコンテナ化や操車場の合理化が進められていた昭和40年代。国鉄の貨物列車は種々雑多な貨車をつなぎ、小さな駅にもあった貨物ホームで解結していた。戦後の近代化の歴史と成績から、国鉄貨物の位置づけをわかりやすく解説する。

第1章 現代の鉄道貨物と国鉄貨物はここが違う
あらゆるものを運んだ国鉄貨物輸送/特別急行貨物列車/急行貨物列車/地域間急行貨物列車/専用貨物列車/輸送力列車・解結貨物列車

第2章 国鉄貨物輸送の大黒柱 貨車集結輸送方式と操車場
到着時間が読めない/膨大な手間をかけて仕訳する操車場/780kmに60時間以上/操車場の近代化/地域間急行貨物列車

第3章 鉄道貨物の救世主 コンテナ輸送の歴史
コンテナ特急「たから」/救世主・フレートライナー/東海道ライナー/新規顧客の開拓に苦しむ/私有コンテナ専用ライナー/引越しとコンテナ

第4章 「公共性」の名の下に似たような制度が混在 小口扱貨物と小口混載貨物
鉄道輸送が苦手としながらも「大切な仕事」小口扱貨物/民間企業の積卸技術をいかした小口混載貨物/トラック業界が猛反対 中心駅集約輸送/新混載制度/公共性の建前で「国鉄直営」の看板だけ残される

第5章 運ぶモノの特性に合わせた輸送体勢を目指した物資別適合輸送
輸送力から輸送品質への転換/石油/セメント/化学薬品/飼料/紙製品/自動車/鉄鋼

第6章 国鉄貨物のスター的存在 鮮魚特急列車
時速10kmで所要時間を丸1日短縮/地元水産業界の猛反発にあった計画/長くは続かなかったピーク

第7章 国鉄貨物輸送と切っても切り離せない「通運」
鉄道貨物輸送の両端を担う通運事業者/許可営業制導入/独占が解かれた戦後の通運業/ライバルに変化する国鉄と通運

第8章 複雑怪奇な?国鉄貨物運賃の仕組み
最短経路で計算/生活物資は安く、贅沢品は高く/貨物等級制度/複雑な「指数」で算出した小口混載貨物/画期的だったコンテナ貨物の運賃

第9章 国鉄のもう一つの物品輸送サービス 手荷物と小荷物
全国の駅から個人が大きな荷物を発送できた/重複するサービスを整理 荷貨一元化/鉄道宅配便/鉄道郵便輸送

第10章 1790年 国鉄貨物輸送で活躍していた主な車両

終章 その後の国鉄貨物とJR貨物への移行

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

12
国鉄時代の貨物列車の歴史を辿る本。かつて陸上の貨物輸送をほぼ独占できた鉄道貨物も道路の整備と内燃機関を搭載したトラック輸送の発達により衰退していく。鉄道省、日本国有鉄道と言う公共企業体だったゆえにさまざまな足かせがあり、効率的で利益を生む貨物サービスを展開できなかったことも衰退に拍車をかけてしまった。欧米では今なお鉄道貨物が頑張っているが、日本ではこれからどうなるだろうか。国鉄時代の貨物列車を振り返る事で日本の今後の鉄道貨物の在り方も一層はっきりと見えてくると思う。2023/09/16

バッシー

0
非常に興味深かった。2023/08/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20194555
  • ご注意事項