小学館文庫<br> がいなもん 松浦武四郎一代

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小学館文庫
がいなもん 松浦武四郎一代

  • 著者名:河治和香【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 小学館(2023/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094072754

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内容説明

「北海道の名付け親」の生涯を描く傑作小説。

 明治十六年、絵師の河鍋暁斎を訪ねた松浦武四郎は、その娘・豊の問いに応じて自らを語り始める…。
 武四郎は文化十五年、伊勢国に生まれた。竹川竹齋から〈神足歩行術〉を学び、地図や道中記を見て各地を旅したいという夢を抱く。十六歳で家出して江戸に行ったことを手始めに、全国を旅するようになった。その後、蝦夷地で頻繁にロシア船が出没していることを知り、都合六回に亘る蝦夷地の探検を行った。アイヌの人々と親しく交わり、大自然に寄り添った生き方に敬意を感じていた。なかでも、ソンという子どものアイヌを可愛がり、別れた後もその消息を確かめ合うことになる。江戸に戻った武四郎は様々な記録や報告書を作成し、和人によるアイヌへの搾取の実態と救済を訴え、九千八百ものアイヌの地名を記した地図を作成した。蝦夷地通としても、吉田松陰や坂本龍馬にも助言をした。そして、北海道の名前の制定に関わる。
 幼い頃から好きだった古物蒐集家としても知られるようになった。晩年には、率先してユニークな墓や棺を用意するという終活の達人でもあった。
 並外れた行動力と収集癖、膨大な執筆物で多くの人を魅了した人物を描いた伝記小説。

※この作品は単行本版『がいなもん 松浦武四郎一代』として配信されていた作品の文庫本版です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

23
☆☆☆☆ 北海道の名付け親であり、何度も北海道を探索した偉人というイメージしか持っていなかった松浦武四郎だったが、本書をよんで、改めてそのスケールの大きさ、交流をも持った人脈の広さに驚いた。河鍋暁斎とその娘豊、川喜多久太夫、三浦乾也などの周辺人物も興味深い。北海道開拓の裏にあるアイヌが辛酸をなめた裏歴史についても、もっと知りたいし、何より松浦武四郎本人が残した資料を紐解いてみたいと思った。2024/07/24

KT1123

5
北海道の名付け親として知られている松浦武四郎が、絵師河鍋暁斎の娘豊に、旅に明け暮れた日々のことを語る物語。蝦夷地でのアイヌや、幕末期の有名人との交流が語られる。アイヌはだいぶ松前藩や幕府に虐げられていて、それをなんとかしようとした武四郎に恩を感じていたようだ。語り口は楽しく、暗くならないのが良かった。それにしても、ぶっ飛んだ人だったようだ。2023/12/24

Shinobu Asakura Yamamoto

3
熱源に続き、アイヌの歴史に触れる。それ以前に、最近静嘉堂文庫美術館でやっていた河鍋暁斎x松浦武四郎展と武四郎涅槃図が非常に気になっていて、その関係を知りたいと思っていたこと、たまたま函館に行く予定があったことで北海道開拓の先人である武四郎のことを知りたかったこと、など重なって出会えた本。それも好きな作者さん、しかも内容は暁斎の娘への思い出話形式で、なんだか全てが繋がり大満足の一冊。なぜ静嘉堂文庫でやったのか最後に納得!ああ、また展示会してほしい。2024/07/03

ebi_m

3
松浦武四郎に興味があって読んだ。面白かったが、そもそもこれだけ色々エピソードがある人ならどう書いても面白くなるのでは、とも感じた2024/05/05

チュルちゃん

3
伊勢の地に縁がありそこで松浦武四郎を知った。記念館でも紹介されてた内容があり楽しく読めた。旅好きと言ういわば個人の趣味が高じて蝦夷地調査、アイヌの記録と言う偉業に昇華していったのも凄い。ただ、アイヌへの搾取については結果的には何もできなかった。でも、アイヌの人に寄り添って記録を後世に遺したのは「何もできなかった」には入らないと思う。本書は明治16年の場面から始まり、河鍋暁斎の娘のお豊ちゃん視点で話が進む。松浦老人が昔を語る形式で。途中、そんな上手い偶然ある?と思ったけどどうやら本当のようで驚いた。2024/04/14

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