河出文庫<br> 古代文明と気候大変動 人類の運命を変えた二万年史

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河出文庫
古代文明と気候大変動 人類の運命を変えた二万年史

  • ISBN:9784309467740

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内容説明

地球は1万5000年前、氷河期を終えて温暖化を迎えた。この「長い夏」に生まれた古代文明は、やがて洪水や旱魃などの自然災害に翻弄され、滅んでいく。気候と歴史のダイナミックな物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じぇろポーta

3
小集団が移動を繰り返す狩猟採集生活から恒久的な定住地へ移っての共同体(人口)の拡大。それは安定的で予測しやすい食料の獲得を人々にもたらしたが、その集団としての大きさが干ばつなどの災害に対する脆弱性を生じさせたのが皮肉。遥か古代のファラオたちは文字通り「現人神」だったが、致命的な大飢饉の発生で文明が滅びかけた一件以降、絶大な権力を握っているがあくまで人であり地上の最高権力者という地位に落ち着いた話が歴史やなあ。2023/11/26

ももいろ☆モンゴリラン

1
※マチュピチュ出てきません ※カリアコ海盆は出てくるよ 「ポンプの役目」という説明が印象的で、今まで聞いたことなかったけどいい表現だと思った。歴史の端々で人を引き寄せ、かつ吐き出してきた場所のこと。そしてエル・ニーニョと火山噴火がこんっっなに世界に影響してたとは知らなかった〜〜!!!狩猟採集生活から農耕に切り替え、定住「してしまった」がゆえに孕む脆弱性。その警鐘は過去何度も押し寄せた大旱魃を通して現代の我々に宛てて鳴らされている。2023/02/20

Artyom2033

0
狩猟から農耕への移行は現代文明の基礎だと思うけど、移動を放棄した結果、生活が困窮すると隣から奪うという発想につながり、奪われないために要塞を築く。そのサイクルでさらに無駄なエネルギーが必要となる。農耕は戦争の始まりでもあった。そして生活の困窮の最大要因は常に気候が大きな要素を締めていたという話。★★★☆☆2023/12/26

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