無形資産経済 見えてきた5つの壁

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無形資産経済 見えてきた5つの壁

  • ISBN:9784492315538

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内容説明

「無形資産」の全貌を明らかにした著者による最新作!
成長、格差解消、イノベーションを加速させるために必要なこと

経済のフロンティアで何が起きているのか?
無形資産が経済を支配する中で発生した、「経済停滞、格差拡大、機能不全の競争、脆弱性、正統性欠如」という5つの大問題にどう立ち向かえばいいのか?
金融と経済政策立案の最前線で活躍する著者がその経験を生かし、処方箋を提示する。

『無形資産が経済を支配する』
(『フィナンシャル・タイムズ』ベスト経済書)
著者による続編!

Haskel &Westlake著Restarting the Future: How to Fix the Intangible Economy、待望の邦訳

目次

序論  21世紀の再起動
第1部 何がなぜおかしくなったのか?
第1章 大経済失望
第2章 経済危機は無形危機
第3章 無形危機――制度の失敗
第2部 我々の変化した経済を直すには
第4章 「学問と有益な技芸の進歩」――公共投資と知的財産の改革
第5章 金融アーキテクチャ――無形リッチ経済における財務と金融政策
第6章 都市の働きを改善する
第7章 機能不全の競争を減らす
結論 未来の再起動
謝辞
参考文献
用語一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人生ゴルディアス

5
前著は刺激的で面白かったが、前著が良すぎた反動もあろうが、その付録みたいな感じで、薄い話が延々と続く。まとまった量のネタを用意出来てないのに本にするのが早すぎなんよ。なんかやたら参考図書をあげるので、その点ではよかったけど、それくらい。有形資本と無形資本の振る舞いの違いは前著でさんざんやられてるし、それに対する政治的提言みたいなのって大抵お花畑で、完璧ですね~不可能って点を除いたらよ~って感じる。無形資産が既存金融に不適でそれが利子率の低下を招き様々な問題を引き起こすし、新しい技術には新しい制度が必要。2023/10/04

iwtn_

5
前作で資産が世界的に無形化していることを、その性質とともに示していた著者たちの第二弾。想定していたよりも世界経済、特に先進国が停滞、格差、競争不全、脆弱性、正当性欠如に陥り、その原因は無形化への対応がうまくいっていないとのことで、対策も提唱している。ソフトウェアを扱うものとして、とても参考になった。原著は去年出たものなのでコロナに関しては言及している。後半の章で4つほど処方箋を上げているが、日本が上手く対処できているようには見えない現状。あと、訳者の解説がついていなかったのは残念。2023/08/30

Kai Kajitani

3
現在、企業の成長はますますその物的資産ではなく、無形資産に依存するようになっている。しかし、無形資産は物的資産に比べ、スピルオーバー、スケーリング、費用埋没、シナジー効果などの性質を持つため、民間企業にとって投資するのにリスクが高い。そのことが、現代経済において民間投資が不活発に見える最大の理由だという。そこで本書は、無形資産への投資が進むように政府が制度を整え、市場をコーディネートすることの重要性を説く。コロナ禍が人的交流を妨げたことが、企業の無形資産の蓄積を阻害したという指摘も興味深い。2023/10/01

お抹茶

1
前著を読んでからこちらを読むと理解が深まるかもしれない。経済制度や金融との関係も論じられていて,経済学を体系的に学んでいないと読み進めるのが辛く感じた。無形資産への投資は増えているが,無形資産の成長は過去数十年で低下している。未だ有形資産前提の仕組みになっていることから,無形資産への投資には制度面の見直しが必要と提言。コロナ禍をふまえた時事トピックも入っている。2023/12/05

好奇心の横断歩道を渡る!

1
良い部分と悪い部分の落差がすごい。読んでよかった。SFCモデルの行動方程式を作るにあたっての参考に読んだ。2023/10/13

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