内容説明
邪な心を持つ者に
その「瞳」を渡してはならない
乱歩賞作家が描く、時空を超えたトレジャーハント・ミステリー!
預けたいものがある、という電話の二日後に不審死を遂げた恩師。友人の栗原、恩師の娘・夕子と遺品整理をした北斗は、自分にあてた謎のメッセージを見つける。恩師が託そうとしていたものは何か。なぜ、彼は死ななければならなかったのか。真実を追う北斗たちは、やがて「クメールの遺物」をめぐる争奪戦に巻き込まれてゆく。
圧倒的スケールの”秘宝”争奪戦!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おとん707
10
初刊は2021年とのことだから最近の小説。斉藤詠一は初読。時代は現代の日本とフランスがインドシナ半島に進出した19世紀のカンボジア、それに1970年代のサイゴン陥落と言うように章ごとに時間が行き来するがよく考えられたプロットで一見関係なさそうな時代間の関係が徐々に解き明かされる。物語は謎の依頼から始まるが謎はやがて明かにされ新たな謎が出現するという具合なので迷うことなく物語を追って行ける。筋が明快なだけに途中で結末が予想できてしまうのが惜しい。とはいえ題材は新鮮でエンターテインメントとして十分楽しめた。2024/10/26
ヨコケイ
2
乱歩賞作家のインディ・ジョーンズ的なネタの冒険物(?)。但しスケールはだいぶ小ぢんまり。30歳の兼業カメラマン男性が主人公。恩師の教授が事故死するが、生前恩師は彼に何かを託したいと言い残していた。ライターの親友や恩師の娘、研究者仲間とそれを捜すと何者かにつけ狙われる。カットバックするのは、ある遺物の足跡。19C、仏軍がカンボジアの遺跡から収奪したそれが日本に辿り着き戊辰戦争以降の歴史に絡む。ガチのオーパーツが出てくるが焦点はお宝探し。予想外の出来事はほぼ起こらないがformulaとは元来そういうものかも。2025/07/28
うちゅうけんらいか
2
斉藤詠一「クメールの瞳」読了。合わなかった。いや、これは俺が悪いかもしれない。パッケージデザインとあらすじと帯の文句から勝手に、オーパーツを巡った大冒険活劇のジェットコースター的怒涛のストーリー展開を期待してしまっていた。違ごた。どちらかというとこれは歴史ミステリーになるのかな。うーん。どうやってそのクメールの瞳が日本にやってきてどうやって隠され、主人公の手に託されることになったのかを、過去と現在を行き来しながら進むお話。なので意外と静かに淡々と進む。 2023/07/18
あかる
1
読み応え抜群!スリルもあるしキャラクターがみんな魅力的。 時間と場所の移動が頻繁にあるけど、描写がしっかりしているので読みやすかった。2023/07/21
森田
0
よかった2023/09/28
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