名著奇変

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名著奇変

  • ISBN:9784864109574

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内容説明

新感覚! 名著×ホラーミステリ!
カバーイラストは人気絵師・ろるあさん!
小説紹介クリエーター・けんごさんの作品解説付き!

教科書に載る誰もが知る
あの名作が現在に舞台を遷し、
奇怪な物語として蘇る! 

国民的ベストセラーが持つDNAを
次世代の小説家がさらに
進化させた第一級のホラーミステリ。

謎解き、考察...。どんでん返し! 
読書に馴染みのない方も
ぐいぐい一気に引き込まれる!

1話10分で読めるから
朝読やスキマ時間におすすめ!
原作名著も併せて読むと2倍楽しめます!

<名著が奇変! 本書の収録作品>

●「SNSの中の手紙」  柊サナカ   
  Feat.葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』

●「影喰い」  奥野じゅん  
 Feat.谷崎潤一郎『陰翳礼賛』

●「Under the Cherry Tree」  相川英輔  
  Feat. 梶井基次郎『櫻の樹の下には』

●「カムパネルラの復讐」  明良悠生 
  Feat. 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

●「せりなを書け」  大林利江子 
  Feat. 太宰治『走れメロス』

●「山月奇譚」  山口優  
 Feat.中島敦『山月記』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

66
「櫻の木の下には」「銀河鉄道の夜」などの名著のDNAを取り込み、現代風にアレンジしたホラーアンソロジー。名作をなぞりながらも人間の暗部をえぐる鋭い切れ味とラストに待つどんでん返しに背筋がゾッとする。特に怖かったのは「セメント樽の中の手紙」をモチーフにした『SNSの中の手紙』知らない女性<ミコ>から次々と送られてくる不気味なメッセージと画像。そしてその意味がわかった時に待つ真の恐怖と絶望はSNSを日常的に発信する現代人への警告ともなっている。ホラーだけではなく謎解き要素も楽しめる夏の夜にピッタリの短編集。2023/07/05

よつば🍀

49
「SNSの中の手紙/柊サナカ」「影喰い/奥野じゅん」「Under the Cherry Tree/相川英輔」「カムパネルラの復讐/明良悠生」「せりなを書け/大林利江子」「山月奇譚/山口 優」六話収録の短編集。『銀河鉄道の夜』や『走れメロス』等の名作を現代風に進化させたホラーミステリ。元の作品を未読でも全く問題ない。モノトーンの挿絵との相乗効果で恐怖は加速。六話どれも読みやすく面白かったが、柊サナカさんと大林利江子さんの作品は人間の悪意が曝け出されイヤミスの様な展開にゾゾッ。隙間時間に楽しめる新感覚ホラー。2023/07/09

らすかる

26
文豪たちの名作をモチーフにした6話のホラーアンソロジー。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や太宰治の「走れメロス」中島敦「山月記」等を現代版にアレンジした作品たち。かなり現代風になってるので元の名作とはかなり違って感じたけれども、またそれも良し。別物として堪能しました。面白かった!2023/09/14

rosetta

24
青空文庫に入っているような名作を換骨奪胎という触れ込みで興味を持ったが、基本的にホラー仕立てなのでラノベ風の軽い読み物ばかりな印象。作家さんも知っている人はいない。どこに繋がりがあるのか分からないものやモロにパロディかと言うものまで。「セメント樽の中の手紙」と「陰翳礼讃」は元を読んでないから余計分からない。逆に「山月奇譚」の「その声は我が友、李徴子(りみこ)ではないか?」という台詞には吹き出しそうになった。他には「桜の樹の下には」「銀河鉄道の夜」「走れメロス」が取り上げられている。2024/01/02

きたさん

15
『走れメロス』『山月記』などの名作のオマージュとして書かれた短編アンソロジー、なのですが、大幅なアレンジがきいているというかあくまでも元ネタはモチーフくらいの扱いなので、名作が好きだからという理由で手に取ると拍子抜けしてしまうかもしれない。逆に元ネタを読んだことがないと、気になるというか興味が湧いてきます。表紙のイメージ通り、ホラーの味わいが強い作品が多め。個人的にはロジカルな味わいもあった「影喰い」が好きでした。2023/07/28

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