おかげで、死ぬのが楽しみになった

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おかげで、死ぬのが楽しみになった

  • 著者名:遠未真幸
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • サンマーク出版(2023/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784763140586

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内容説明

青春くらい熱くて尊い! 泣ける「老春」小説刊行! 
心がぽかぽかあったまる、ほっこりコメディをどうぞ。

定年退職後、無所属、無希望。かつて応援団員だった3人が、友人の通夜で集まった。
そこに、「応援団を再結成してくれ」と遺書が届くが、
誰を応援してほしいのかが分からない……!?

【あらすじ】
第一話
再結成して初めての活動で、少年野球チームを応援することになった70歳の応援団「シャイニング」。練習の見学中、1人だけバットを与えてもらえず球場の隅を走る少年に出会う。「陸上部」と揶揄されても走りつづける補欠の彼がいたたまれず、団員の引間は、「これ以上努力しても無駄」という応援団の禁句を口にしてしまうが……。

→「努力は報われるって、本当?」と思ったことがあるあなたにおすすめ。

第二話
板垣団長の教師時代の教え子に頼まれ、「去年の10月31日のこと覚えてる? わからなかったら、離婚」という置き手紙の謎を解こうと奮闘するシャイニング。モヤモヤを抱える妻が、夫に覚えていてほしかった意外な思い出とは?

→「夫婦や恋人だからこそ、言いづらい」と思ったことがある、または、映画のエンドロールを見るのが好きなあなたにおすすめ。

第三話
「担任の先生が、生徒からいじめられてる」という相談がシャイニングに舞い込む。板垣団長は先生を救おうとするが、教師時代に自らが犯してしまった罪がよみがえり……。

→「がんばってる人に、なんて声をかけたらいいかわからない」「がんばれと言われるのがプレッシャーだ」と思ったことがあるあなたにおすすめ。

第四話
ついに、亡き仲間が応援したかった相手を突き止めたシャイニング。しかし本人に応援を届ける手段はただ1つ……お笑いコンテストに出場すること!?

シャイニングのマネージャー的存在で、画家の夢を持つ巣立の孫娘、希。かつて、憧れの画家から、「いいものはほめるし、悪いものは批判します。どちらにもひっかからないものは手短に。……巣立さんは、うまく描けてますね」と言われたことで、夢をあきらめかけていた。しかシャイニングのメンバーの必死さを見て、希の心も動き出す……?

第零話
えっ、そういうことだったの!? 52年の時を経て、応援団の再結成を託した本当の理由が明かされる。

→「どんでん返し、伏線回収」の好きな人におすすめ
※この話だけ読むのはおすすめしません

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

275
サンマーク出版さんが「コーヒーが冷めないうちに」に匹敵するよい作品」と推される高齢化社会における愛と笑いと涙と感動の人生の応援小説です。かつて高校の応援団員だった四人が70歳になって一人が亡くなり残りの三人に向けて遺言状を遺す。応援団を再結成してくれ!と。誰を応援するのか理由も不明なままで三人は友の孫娘の協力を得て元気に走り出す!本書は「コーヒーが冷めないうちに」と比べると真逆で三人の年老いた野郎どもが泥臭く活躍する明らかに陽性の物語です。全編に親爺ギャグの駄洒落がポンポンと飛び出す楽しさに溢れています。2023/07/09

starbro

200
著者が6年半かけて書き上げたデビュー作を読みました。 私より若い作家がデビュー作でいきなり古希の主人公達を描くのはいかがなものかと思いますが、それなりに楽しめました。 著者は小路幸也のような路線を目指すのでしょうか❓ https://www.sunmark.co.jp/detail.php?csid=4058-62023/06/27

モルク

103
本を開くと、その字の大きさと文字のはっきりした黒さに驚くが、いやーありがたかった!70才の老人3人が、高校の同級生である銭湯の主人の遺言を受けて応援団を再結成してまわりを励まし、自分たちも…。ダジャレありユーモアに溢れ、言い回しも絶妙であるが、心に残る言葉も散りばめられている。最初は、えっ、70才ってこんなにジジイ?と思ったけど、人生いつ何が起こるかわからないと考えればこんなに楽しんでできればいいな。そして人助けもできるなんて年寄り冥利につきるというもの。そうだ!頑張らずに、がんばれー2023/08/24

mike

88
昔いつも一緒に笑い合っていた仲間達。大人になってバラバラになり「いつかまた皆で会おう」とお決まりの挨拶をするが、そのいつかは誰かの葬式でようやく訪れる。この物語の元応援団の男4人も然り。一人の男の葬儀の場で52年ぶりに再会した。そして亡き友の残した遺言は「応援団を再結成してほしい」いったい何の為に?70になった自分達が誰を応援できるのか?笑いを忘れた爺ちゃん達が、少しずつあの頃を取り戻すのが嬉しい。そして、心に響く名言の数々。笑って泣いて、そして最後にタイトルの意味が明かされてまた涙。これは良い本だ。2023/09/10

chimako

78
なかなか面白かった。笑って読みながら実は彼らとそんなに年が違わない改めて思う。改めて思いながら、仕事もあって時々愚痴を言い合える友人も数少ないけどいて、これからも口角上げて「ニヤニヤ」じゃなく「ニッコリ」しながら生きていきたいなと決心した。世の中、そこにいない人の悪口言って貶める人が大きい顔してることが多い。お金もある、家族もいる、なのに何がそんなに気に入らないのかへの字口で文句ばかり。それはイヤ。本の中にこんな言葉。「努力の年末調整がある」って。一生懸命生きてれば年末調整で楽しいことが帰ってくるらしい。2023/10/10

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