筑摩選書<br> 隣国の発見 ──日韓併合期に日本人は何を見たか

個数:1
紙書籍版価格
¥1,870
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

筑摩選書
隣国の発見 ──日韓併合期に日本人は何を見たか

  • 著者名:鄭大均【著者】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 筑摩書房(2023/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480017741

ファイル: /

内容説明

日韓併合期(1910~1945年)の日本人のなかには、朝鮮の人や自然や文化を体験し、観察し、優れたエッセイを残した者たちがいた。谷崎潤一郎はその風景を「純然たる日本画の絵の具の色」と描き、柳宗悦や河井寛次郎は人々の生活ぶりに理想郷を見出した。新渡戸稲造が「彼等は実に有史以前に属するものなり」と断じた一方、安倍能成はステレオタイプと格闘した。植民地支配の産物として顧みられなかったこれらの作品を読み直し、日本人が発見した隣国の姿を浮かび上がらせる。 【目次】第一章 朝鮮の山河/1 海峡を越えて/2 禿山と岩山/3 朝鮮の山河/第二章 隣国の発見/1 少年の日の思い出/2 大人たちの見たもの/3 白磁の美の発見/第三章 もう一つの眺め/1 非好感の眺め/2 朝鮮人とはだれか/第四章 京城の歩く人/1 安倍能成の朝鮮エッセイ/2 浅川巧への惜別の辞/第五章 旅する科学者/1 挟間文一と辺境の地への旅/2 挾間文一の日記/付録 挾間文一の日記/3 朝鮮に与えられ、また与えた人

目次

序/第一章 朝鮮の山河/I 海峡を越えて/谷崎潤一郎の朝鮮行/ポプラの樹/II 禿山と岩山/禿山論/狩野派の絵/岩山論の系譜/赴戦高原の近代的景観/III 朝鮮の山河/暗さや物凄さがない/赤松こそが朝鮮の風景/第二章 隣国の発見/I 少年の日の思い出/家の近所はすぐ市場だった/宮城道雄と朝鮮の音/II 大人たちの見たもの/普通学校の訪問/電車に乗って釜山の東へ行く/貧民窟は見晴らしのよい地にある/市河三喜の済州島紀行/黒い海に金剛山のあけぼの/洗濯する女たち/III 白磁の美の発見/白磁の美の発見/陶器の破片探し/山道を案内してくれた男/民芸運動家たち、理想郷へ行く/第三章 もう一つの眺め/I 非好感の眺め/一九〇五年、朝鮮の旅/蘇生し難いまでに枯れた風景/芸術と音楽の必要性/朝鮮人は破廉恥である/II 朝鮮人とはだれか/「朝鮮人の誇り」/朝鮮人の民間信仰/交番前の群集/第四章 京城の歩く人/I 安倍能成の朝鮮エッセイ/林達夫の書評/京城の春の息吹/自文化に当惑する態度/隣国とは何か/京城とアテーネ/II 浅川巧への惜別の辞/「種蒔く人」/竹山道雄と安倍能成/朝鮮人を愛することの難しさ/第五章 旅する科学者/I 挾間文一と辺境の地への旅/なぜ京城医専にやってきたのか/辺境の地への旅/朝鮮の秋蛍/II 挾間文一の日記/挾間文一の日記/ウンゲルンという恩人/その他の登場人物/付録 挾間文一の日記/III 朝鮮に与えられ、また与えた人