ロールキャベツ

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ロールキャベツ

  • 著者名:森沢明夫【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 徳間書店(2023/05発売)
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  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198656362

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内容説明

大学3年生の夏川誠は就職に悩んでいた。自分にはやりたいことも、得意なことも、何もない。そんなときは、お気に入りの龍宮岬公園へ気晴らしにへ行こう! 公園へ向かう途中、パンクで困っていた大学生(風香と玲奈)を助けた誠は、二人から「チェアリングしよう!」と誘われる。チェアリングって何? 持ち運びできる椅子を、自分の気に入った場所に置く。座った瞬間、目に見るすべてが自分のものになる!誰かと一緒に景色を眺めながら会話し、同じ方を向いて同じ景色を見てると、普段言えないようなことも言えたりするという。同じ大学の同級生と知った三人はチェアリング部をつくることに!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

186
青々とした未熟さをも謳歌できる人生のモラトリアム期、その終盤を迎えた5人の大学生たちの青春群像劇。将来を見据えねばならぬ焦り、迷い、不安と憂鬱に真正面から向き合う"ありふれた"日々。それすらも何故か愛おしく思え、作中の優しき大人達からの「気の利いた」助言とともに、ひとりの大人として若者たちを思わず応援したくなる。直近読みの森沢作品が『青空ビール』だった故だろう、彼ら彼女らの「愛すべき未熟さ」が森沢さんの破天荒な若かりし頃と重なり、なおさら思い入れ感あるキャラ設定になってるやん、と。"森沢度数"は7!2023/07/16

しんたろー

171
地方大学の5人の学生たち…中心的なマックとパン子のラブストーリーが縦軸、5人と周囲との交流を描く横軸が交錯する青春&人情物語。私の大学時代と全く違う令和ではあるが、悩んでいた事、ときめいていた事、懐かしい仲間たちを思い出して胸がチクチクしたりホッコリした。『チェアリング』の事は知らなかったが、ウォーキングしながら時折やっているので「そうそう!」と頷く場面も多々あった。森沢さん作品として「涙度」は高くはないが、持ち味の温かい心情&瑞々しい風景の描写は健在。彼らのその後を構想中らしいので続編を楽しみに待とう♬2023/07/15

シナモン

145
チェアリングを通して描かれる5人の大学生の成長物語。5人の互いを思いやる気持ちが温かく爽やか。「いまのわたしは、過去から見たら一番人生経験豊富で、未来から見たら一番若々しい」「生まれ変わるなら、生きているうちに」響く言葉もたくさんで森沢明夫さんらしい作品。とても良かったです。続きも読みます!2023/05/31

おしゃべりメガネ

137
いつもの森沢さんらしい、そのまんまの作品でした。就職を控えた大学生五人による友情物語。特段何か大きなコトが起こる展開ではありませんが、大学生の就活の悩みやそれだけではない各々の悩み、葛藤を綴っています。男性三人、女性二人が登場し、個性も豊かでキャラがしっかりと確立してるので、読み進めていくのもストレスはなかったです。『チェアリング部』を創設し、イスとコーヒーを用意し、眺めのいいトコでただただぼんやりと過ごす活動を通し、自らを見直し、他メンバーと繋がりを深めていく流れや会話は森沢さんならではの作品でした。2023/07/06

ゆみねこ

128
良いなあ、大学生5人の物語。マック・マスター・ミリオンとパン子・風香は大学2年のある出来事をきっかけに椅子に座って風景を楽しむ野遊び「チェアリング」仲間になる。やりたいことが見つからないマックと、それぞれの夢に向かって歩み始める4人。希望あるラストは爽やかでとても良かった!森沢さんがあとがきで愛すべき彼らのその後を書きたいとおっしゃっているので、楽しみに待ちたい。2023/06/08

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