内容説明
「教師のモヤモヤ」のツイッターが大人気の「のぶ」が
昭和から変わらない教育現場の問題点と解決策を、リアルな体験から訴える。
・「下着の色」まで指定する校則を変えるには?
・休むことが許されないブラック部活のおかしさ。
・管理職はなぜむだに仕事を増やすのか?
・内申点やクラス替えはどう決まる?
・宿題は残業と同じ
教員の過労問題や精神疾患、いじめの現状と対策にも触れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゅむろりん
15
今何かと話題のブラック校則と学校の働き方改革に興味が湧き購入。これ読んで思うのは、教師って「学問で子供を導くことに専念してほしい」ってこと。先生って教育も福祉もアスリート育成も、家庭教育も請け負っている印象。我が子が大変お世話になった恩師には感謝しかないけど、あんまり頼りすぎじゃないかな。熱血ドラマ(古い)に憧れて教師になっても辞めたくなるわな。今も続く校則を見て笑っちゃうけど、当の先生たちは至って愚直に維持していることが悲しいですね。子供の憧れであってほしいからこそ自分達で改革してほしいな。2023/07/02
kitten
10
図書館本。この方のツイッターは、見たことがあると思う。公立中学校の話だけど、どこの学校も似たようなものじゃないかな。定額働かせ放題な教員。無駄な仕事はなくしていこう。いじめに関する記述が興味深かった。いじめの加害者は登校停止にすることができるのに、実際に停止になったのは年間1人。いじめが原因で学校に行けなくなったのは年間500人以上。おかしいでしょ?加害者に毅然とした対応を。排除すべきは加害者である。先生がブラックな環境で働いた結果として、子供たちの教育環境が悪くなってるんだ。2023/06/22
Iwata Kentaro
7
献本御礼。学校がなぜブラックになるかを構造的に分析した本。脱ブラックなるか。まずは謎校則の全廃から。2023/04/21
てくてく
4
ツイッター(X)でもお見かけする方の本だったので購読。仕事をひとつ増やすなら教員が今抱えている仕事を見直して不要なことをひとつ減らすことは当然だと思う。今の小学校の先生の多くはやることが多すぎて細やかな目配りができる人を潰してしまっていると思う。制服や校則は、前者は昨今の気候変動を踏まえれば柔軟に対応するべきだし、校則も趣旨を明確に説明できないものは無くせばいいと思う。私が基本的に「決まっていることだから異議申し立てをするな」が嫌いなこともあるだろうけれど。2023/12/28
ecuas
3
世界最長レベルの残業時間、学校行事や生徒への指導など業務の大変さを考えると、確かに公立教員からすれば学校がブラック企業というのには納得だが、同時にその教師が生徒に対して理不尽な負担を強いているのが気になる。自らの環境も、生徒への対応も、積極的に変わろうとする意志がその教師になければ結局は変わらないのでは。子供の学生時代がその時しかない貴重なものであることを考えれば、そうしたマインドのない教師が変わることに期待するよりは、積極的な変化を取り入れている学校を探して入学させる方が、子供にとっては良いように思う。2023/07/04