内容説明
金にあらざる物質を用いて金を精製する錬金術は、古代より人類が追求した見果てぬ夢だった。完全性と永遠性を象徴する金の性質から、錬金術は不老不死の思想とも結びつく。本書ではエジプトの冶金術から中国の錬丹術、アラビアの錬金術を経てルネサンス期に隆盛を見た西洋錬金術の歩みを、摩訶不思議な奥義書の図像とともに紐解いていく。西洋の歴史、思想と密接に並走する錬金術の謎を解き明かす決定版。図版多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
22
金あらざるものから金をつくりだす錬金術の歴史。近代化学の母体となったが、化学が分離するにつれオカルトめいていく。両性具有とかせっくすせっくすせっくすとか図表多めで大変なことになってた。後書きで、最新の物理学では中性子線の照射によって錬金術は実現可能なのではとなってるらしく、むしろそっちを知りたかったけど、物理全然わからんから更にちんぷんかんぷんだったろうな。ともかく謎な絵と謎なオカルト話と神話がてんこもりなので面白かった。2023/08/22
樽
6
Kindle Unlimited 錬金術、完全体としての両性具有、不老不死、フリーメイソンなどなど、怪しい話てんこもり。図版の詳細な解説も面白かったー。2025/04/03
maqiso
5
アリストテレスの理論から質料を変性させ金や不老不死を得るという思想が生まれた。錬金術はイスラム世界で発展し、水銀と硫黄が結びついて各種の金属ができるとされた。ヨーロッパには修道会から受容されたが、贋金作りに使えるため禁じられもした。奥義書はわざと難解に書かれ、謎めいた図像がメインのものも多い。黒化、白化、赤化といった反応を繰り返して、男性/太陽/硫黄と女性/月/水銀が結合するというプロセスが描かれる。結婚や両性具有がモチーフとして頻出する。錬金術から近代化学が生じると、秘儀的な部分は切り離された。2023/11/14
Syujin Yukido
2
このごろ物価が高くなったので錬金術でもはじめようと思って読みはじめた。かつて嵐山光三郎の小説「口笛の歌が聴こえる」で、高校の後輩の笠井比叡さんから「三島由紀夫に会わせてやる」と言われて金粉ショーへの出演を手伝い、会わせてくれと言うと、笠井さんが「あなたの金色のカラダを観てみろ。それが三島由紀夫だ。」とおっしゃった話がでてくるが、この本を読んでいて、その話を思い出した。笠井さんは嵐山さんに三島さんを会わしたのだし、金はつくれるのだと思う。2025/08/27
フラボノ
0
カリオストロからニュートンまで、錬金術の起源や錬金術師の歴史をまとめた本。 筆者が日本人ということで読みやすくて助かった。翻訳モノだとただでさえ錬金術は衒学的なのに、余計に難しくなってしまうので。 錬金術について知る一助になることうけあい!2024/12/20
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