時を追う者

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時を追う者

  • 著者名:佐々木譲
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 光文社(2023/05発売)
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  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334915308

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内容説明

1949年、終戦から4年が経った東京。陸軍中野学校出身でかつて破壊工作員だった藤堂直樹は、歴史学者の守屋と物理学者の和久田から過去に時間を遡る手段を発見したと聞かされる。さらに二人は直樹に思いがけない依頼をしてきた――「過去に戻って、戦争を始めた者たちを排除して欲しい」。目指すは満州事変の阻止。未来は、それで本当に変わるのか? 2人の男女を仲間にした直樹の、時を遡る決死行が始まる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

93
とんでもない設定の小説だった。主人公の藤堂直樹は1949年、敗戦後の日本。陸軍中野学校で諜報員として訓練を受け、歴史学者の守屋と物理学者の和久田から過去に時間を遡る手段を発見したと聞かされる。さらに二人は直樹に思いがけない依頼をしてくる。「過去に戻って、戦争を始めた者たちを排除して欲しい」。満州事変の阻止とそれ以降の未来を改変すべく2人の仲間を引き連れて直樹は時を遡り、満州へと向かうことになる。佐々木さんの歴史改変物は数冊読んでいるが、ここまでSF色の強い作品は初めて。最後まで物語に入り込めなかった。2023/06/16

67
戦争を回避するため、過去にタイムスリップする。スリリングであり興味深い歴史解釈で面白い。2023/07/26

海の仙人

40
時を遡って大戦を阻止しようとする藤堂。二人の仲間と命の危険にさらされながら任務を遂行するが…。二人の仲間を失っても戦争のない平和な世界に変えることができなかった藤堂の喪失感と徒労感が重くせつない。で、最後に与志と千秋を見かけるシーンには矛盾と違和感を感じてしまった。が、二人が生きていれば「それなら、それでいい」かな。2023/07/30

hirokun

37
星4 最近の佐々木さんの作品は、昭和の歴史をテーマにしたものが複数出ているが、今回のものは、歴史SF小説ともいうべきもの。読みやすい文章で一気読みしたが、歴史は英雄の存在によって変わるのかについても突っ込んだもう少し深い内容にして欲しかった。唯物史観で歴史を考えることが一概に正しいとは思っていないが、せっかく今回のようなテーマ設定をしたのであれば、その辺にもう少し触れもらえば興味深い作品になったと思う。2023/07/04

ハスゴン

30
この作者は改変ものに凝っていて今回も楽しめましたが人間は愚かだと思いました。2024/04/02

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