内容説明
ウクライナ侵攻はなぜ起きたのか。ロシアとは長く複雑な関係にあるウクライナをめぐる地政学。フランスの繁栄を導いたナポレオン3世、ドイツ統一を実現した鉄血宰相・ビスマルクなど、欧州近代を代表する政治家の人物伝や欧州での2つの世界大戦とその後の東西冷戦。ソ連の崩壊からEUの成立までを読み解きます。19世紀から20世紀の欧州では、革命と戦争が繰り返され、21世紀に入った現代でも戦乱が続いています。協調と戦乱の欧州200年史から、世界の「今」を考えるヒントになるでしょう。
本誌は『週刊東洋経済』2022年5月14日号掲載の28ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。
目次
ウクライナ侵攻はなぜ起きたか 欧州200年史の帰結
【地政学】「地理」が規定する行動様式
ウクライナとロシアとは長く複雑な関係
ドイツ、ポーランドは軍備増強へ
東西の対立で見る欧州の歴史
【ナポレオン3世】「繁栄と没落」の皇帝人生
【ビスマルク】鉄血宰相による戦争と平和
【スターリン】冷酷な独裁者の光と影
【第1次世界大戦】戦争は国家総力戦の時代に
【独ソ戦】妥協なき「世界観」戦争
【ソ連】社会主義国家の教訓
欧州を支配した王家の盛衰