音楽のはたらき

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音楽のはたらき

  • ISBN:9784781621968

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内容説明

「音楽は、人を解放し、人生を肯定する」

元トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンが生涯をかけて考え続けてきた、音楽を快活に祝福する情熱的な試み。待望の初邦訳。

作詞作曲、パフォーマンス、テクノロジー、録音、キュレーション、ビジネス。

今年最高の音楽書だ。洗練された装丁、美しい印刷、しゃれたイラスト。これは美しいコレクターズアイテムになるだろうけれど、本文ではそれ以上のことが起こっている。あふれんばかりの好奇心が爆発しているのだ。―ニール・マコーミック「デイリー・テレグラフ」

ポップのように親しみやすいが、ほぼすべての段落に驚くほど独創的で深い考察と発見を含めることに成功している。本書はあなたに音楽を違ったかたちで聴かせることになるだろう。―オリヴァー・キーンズ「ザ・サンデー・テレグラフ」

音楽が作られる文脈についての研究であるのに加え、自分自身や世界の見方を変えることのできる、進化し続ける芸術様式を堂々と讃える本だ。 ―フィオナ・スタージェス「インディペンデント」

サウンドの生物学的および数学的基礎についてのバーン氏の博識な考察には、あらゆる種類のクリエーターが刺激を受けるだろう。パターンと反復の性質、そして美的体験に対する人々の神経学的反応に関する彼の観察は、すべてのクリエイティブな分野に当てはまる。―「エコノミスト」

手に取ってどの章からでも読み始めることができる素晴らしい本であり、たいへん読み応えのある充実した内容だ。この様々な角度から音楽を考察する魅力的な本は、インスピレーションの源としても、単純に役立つ品としても、演奏する人はもちろんのこと、音楽の歴史や進化、音楽文化を知りたい人にもおすすめだ。―「アイリッシュ・タイムズ」



デヴィッド・バーン DAVID BYRNE
1952年5月14日生まれ。1974年にニューヨークでトーキング・ヘッズ結成。1991年の解散までにオリジナルアルバム8枚、ライヴアルバム2枚を発表。ソロとしても活動し、ブライアン・イーノ、X-Press 2、ファットボーイ・スリムらとの共作をはじめ、現在までに多くの作品をリリースしている。1987年には坂本龍一らと映画『ラストエンペラー』の音楽を手がけアカデミー賞作曲賞を受賞。2018年に発表した『アメリカン・ユートピア』はブロードウェイでもパフォーマンスされ、スパイク・リー監督により映画化された。また、レコードレーベル「ルアカ・ボップ」を創設する一方、フォトグラファー、映画監督としても活動し、世界各地でのインスタレーションなど数多くの視覚芸術作品を発表している。自転車の旅についての著作『バイシクル・ダイアリーズ』などもある。

【目次】
1, 逆からの創造
2, ぼくのパフォーマンス人生
3, テクノロジーが音楽をかたちづくる パート1:アナログ 
4, テクノロジーが音楽をかたちづくる パート2:デジタル
5, 無限の選択肢:キュレーションの力 
6, レコーディングスタジオにて
7, コラボレーション
8, ビジネスとファイナンス
9. シーンを作るには
10, アマチュアたちよ!
11, ハルモニア・ムンディ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

53
言わずと知れたロックバンド、トーキング・ヘッズのフロントマンが音楽について語った書。自伝的な回想録かと思いきや、全体通して非常に専門的で、触れられる領域も広範に渡っており、何よりもそれぞれが素人だと理解できるかどうかギリギリ、絶妙の深さまで掘り下げられている。作詞や音作り、コラボレーションやマネタイズまで、文化やビジネスにかけて音楽を包括的に扱っている名著。フィジカルを集めている人も、サブスクで聴きまくってる人も、ライブが好きな人も、”音楽”に関心がある人なら間違いなく視野が広がる必読の一書だと言えよう。2023/04/23

zirou1984

13
冒頭の遺跡における神事のための音響的考察の話からたまらない。最近もミュージカル『アメリカン・ユートピア』で話題となったデヴィッド・バーン御大が記した本作は、御大のキャリアと知性によってしか書きえない、底なしの音楽愛と分析心に溢れてる。トーキング・ヘッズ時代の回顧録やCBGBのレイアウト、LP時代からデジタルに移り変わるにつれて音楽ビジネスがどのように変わったか、果てはワールド・ミュージックへの言及やピンカーやデネットといった進化心理学への接続と正に縦横無尽。音楽に向き合うその真摯さと誠実さが素晴らしい。2024/01/03

河村祐介

1
アーティストの人も、音楽を楽しむ人も、ギョーカイ人も、どの方向からも読んでみると、また世界というか社会との音楽との接点や、ある種のそのあり方やジャンルなどの理解が広がりますよという本。2023/10/16

梅田

0
デヴィッド・バーンの自伝的な要素も中には含まれているが、もっと広い音楽に対する多角的な思索の一つの要素としてそれが述べられている。決して斬新な自説の開陳が続く類のものではなく、先行研究や事例を踏まえて基礎から真摯に、音楽そのものの効用やビジネスのあり方など、時に自由に、時に赤裸々に、ユーモアと知性を忘れないあのバーンの語り口で論じられている。難しいところもあればスイスイ読める箇所もある。充実の読書。2024/04/20

草津のブーサン

0
デヴィッド・バーンの音楽論。彼のバンドについての諸々は興味深く読んだ。2024/03/21

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